情報に古さを感じる・・・
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情報の一つ一つに古さを感じます。今読んでも参考にはならないでしょう。
2001年の新版となっていますが、例えば、第二章の「強迫神経症」の項目では、SSRIという抗うつ剤がまだ出回っていないことを前提に話しが進んでいて、『一般に不安神経症には抗うつ剤は効きません』と書いているあとに、『プロザックという新薬が不安や強迫神経症に効果があることが判明し〜』と書いてあり、今現在の状況においては、矛盾が生じる内容になっています。
また、脳内物質についても、深く突っ込んだ説明はなされておらず、脳内物質と、感情・性格・知能との関係に興味がある人にとっても、利益とはならないでしょう。
もし、脳内物質と、感情・性格・知能との関係に興味があるのなら、私は、生田哲氏の本をお薦めします。