微生物学のアウトラインを押さえるのに最適!!!
★★★★★
細菌学やウイルス学は、ついつい細かい内容にばかりとらわれ、全体が見えにくくなってしまう場合があります。この本のいいところは、全体を見渡せるため、細菌学・ウイルス学のよい「オリエンテーション」となってくれる点です。
例えば、黄色ブドウ球菌なら、どんな病原因子があって、それによりどんな臨床症状が起きて、診断・治療はどうするべきなのか、がとても簡潔に書かれています。
値段も他の参考書に比べれば、安く、記述もわかりやすいので、私の気に入っている教科書の一つです。
本は薄めで、購入した当初、情報量はどうなんだろう?と思いましたが、微生物学・感染症の試験ではとても役に立ちました。大事なところが太字になっていたり、アンダーラインが引かれているのもありがたい限りです。感染症でも重宝しました。
免疫はさほど詳しくはないですが、わかりやすい記述です。ちょっと、真菌の部分が弱いかなー、と感じました。
戸田新細菌学みたいな詳しい本を買う前の基礎固めによいのではないでしょうか。軽くて薄くて持ち運びも便利。ハードカバーなので折れたりしません。