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差別語からはいる言語学入門

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 明石書店
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期待しないようにと著者もいっている ★★★★★
「読者の中には、なんだ、こんな大げさな題をつけても、大したことは書けてないじゃないかと思われる方がいるかもしれない。その方には、本書を踏み台にして、議論をさらにぐっと前に進めていただきたいと願うものである。」
著者も言っているように、難しい問題だと思います。
多くを期待しないで、読むと、勉強になる点がいくつかあります。

本の標題がよくないのだと思います。
「差別語から考え始める言語学の入り口」
が妥当かもしれません。言語学の題材は、いくつも示されています。
言語学入門までは到達していないと思われます。
しなやかな精神でサベツと言語について考える。 ★★★★★
サベツゴからはいるゲンゴガクという堅苦しいタイトルからは想像できないことですが、著者の語り口は軽妙で、一筋縄ではいかない問題を、最後まで飽きさせずに読み通させてくれます。

著者は、差別語糾弾運動を「ことばのよし悪しを決める権利を非エリートが、言語エリートから、部分的にでも奪取しようとする動き」として支援する一方で、言語の広がりと深みによりつつ、その限界を指摘し、新しい方向性をさぐります。

「○○用語集」や「××マニュアル本」の類にはない、ことばの本質に肉薄するおもしろさが本書にはあります。私のような初心者にとっては5つ星です。

言語学は社会事象に切りこめるのか? ★★★☆☆
過去に著者の作品は何作か読んでおり、その視点の斬新さに目からうろこが落ちた経験があります。期待して読んだのですが…。正直に言うと、もう少し「差別語」の社会的な広がりを捉えた議論かと思っていたのですが、失礼ながらちょっと矮小なイメージを受けました。

著者自身も書いておられることですが、言葉の意味は外部条件によって決められるところがたくさんあって、純粋に言語の内部だけでその言葉の意味について考えられる、というのはいわばレアケースです。その意味で、差別語への言語学的アプローチたるこの本は、喩えていえば寿司屋で醤油の講釈を聞かされたようなものだ、と言えば言い過ぎでしょうか。なるほど、と勉強になったところも多いのですが、総じて言えば、差別語をめぐる激烈な現状に対してインパクトがあるとは思えませんでした。