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ビバ・オヤジ酒場―酔っ払いヴィジュアル系

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: ワニブックス
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読者は、はじめての店に入るときのドキドキ、ワクワクを共有できる ★★★★★
  参考文献が良かったからだろうけど、東京の良質なオヤジ酒場がしっかり網羅されていて、ガイドブックとしても合格!しかも監修になぎら健壱を迎え、巻末にはそのなぎらに加え、太田和彦のインタビューを掲載するなど、気合が入った仕上がり(ページ欄外のなぎらの一口コメントがでしゃばってなくて、嫌味じゃなくってなかなかいいのよ。まさに監修って感じで)!
  なんといっても、「OLヴィジュアル系」のかなつ久美率いる美女三人組「酒の子ルンルン」による漫画レポートってコンセプトが秀逸。オヤジのオヤジによるオヤジ酒場って、閉じてるし陳腐で、発見がないもんね。レポートの後の「反省会」って押さえもいいよね(ほら、男子の風俗のあとの「反省会」のノリですよ)。
なぎらは「はじめてその店に入るってときに、何の抵抗もなくスッと入れたんじゃおもしろくないんだよね。入るのにもちょっと勇気がいって、入った瞬間、常連の視線がザッと集まる。なにやら新参者にはわからない掟のありそうな、空気の読めない店がおもしろいのよ」ってインタビューで答えてるんだけど、まさにその通り。オヤジ酒場とは異質な美女三人組を主役に投入したことで、読者は、あの、はじめての店に入るときのドキドキ、ワクワクの緊張感、高揚感を共有できるんだよな。あと、実際はドキドキして入っても、あまり想定外の出来事や居合わせた人々との交流なんてしょっちゅうはないんだけど、ギャルをぶち込めばそれなりの化学反応が生じるわけで、読者が居酒屋に期待するドキドキ、ワクワクな気持ちを、デフォルメ、増幅してくれるんだよね。
「女性のための大衆居酒屋案内」ってサブタイトルが付いているんだけど、これ買うのは、やっぱ男だろうね。って言っても、最近の20代は3人に1人は酒飲まないっていう統計もあるらしいから、結局オヤジが買うのか。酒飲みには居心地の悪い世の中になってきたねぇ。
女性だって、どうオヤジ酒場? ★★★★☆
妙齢の美人女性マンガ家による居酒屋ガイド、オブザーバーが〝なぎら健壱〟師匠。著者のかなつ久美さんは、編集者の陰謀でこの居酒屋ルポの仕事をするはめになるまでは、オヤジが群れる呑み屋なんて、足を踏み入れたことがなく、もつ焼き・煮込みは大の苦手というお嬢さま。そんな女性が居酒屋の紹介?って不思議な気がするかも知れないけど、結果としてそれがを功を奏し、これまでの居酒屋紹介本とはかなり内容を異にした、独特の面白さを醸し出しています。ご本人も書いている通り、最初こそオヤジ酒場には無知で無垢なひとりの女性が、やがて仕事を通じて「オヤジ酒場カルチャー」を理解・体得して行く、愛と成長(笑)の物語です。また、さすがプロのマンガ家の手になった、ストーリー仕立てのマンガでの紹介内容は非常に面白く、楽しく笑いながら、貴重な居酒屋情報も学べます。昔ながらの名店、伝説的幻の呑み屋、新規評判店、と紹介店舗もバラエティに富んでいます。語り口も、若い女性ならではのユニークさ。別に紹介されているお店に出かけるつもりなんてなくても、いわば〝異文化(笑)と遭遇した、ある女性の貴重な体験記〟、として読むだけでも楽しい。オヤジもオバも若い女性も、老若男女すべての方に、〝超〟おすすめ!ですよ。