1999年から2004年3月の「スターゲイザー」までのアルバム未収録シングルとそのカップリング曲を編集した新作というくくりに、「なんだ企画盤じゃん」と思ったらそれは早とちりというものだ。この1枚には、『ハヤブサ』や『99ep』の頃の、いい意味での試行錯誤期の作品がずらりとそろっている。
ラテンから8ビートへ転化する力業が半笑いを誘う「ム―ンライト」から、バンドが一気に突き抜けたヒットチューン「メモリーズ」への豪快な流れ。また、彼らの録音物で唯一ドラムの崎山が参加していない「大宮サンセット」での、素朴なオケゆえにより際立つ草野正宗の歌詞の妄想大将っぷりなど、随所にスピッツというNo.1ジャパニーズ・オルタナティヴ・バンドの攻撃性が露呈している。目玉の初音源化収録曲「僕はジェット」では、当初から必死でオリジナルであろうとした彼らの姿勢がうかがえる。(石角友香)
寄せ集めと侮るなかれ!
★★★★★
正直、B面集第一弾である「花鳥風月」は悪い意味で、
「ただの寄せ集め」でした。小粒な曲が列挙されてるだけ
という印象。
だからこの、「色色衣」もナメてかかってました。
ファンだから一応、押さえとくか程度の意識で購入。
…ゴメンナサイスピッツの皆さん!
て感想。いい意味で裏切られました(笑)。
確かにコンセプティブなアルバムではないので、
ごった煮感は否めません。
しかし、それを補って余りある各曲のクオリティの高さ!
いわゆるナンバリングされている正統派のアルバムは、
「商業的ヒットと自分たちのやりたい事のバランス」の
上に成り立っているとも考えられます。
それはそれでとてもいい事なんですが、この「色色衣」
収録曲は、わずかに「自分たちのやりたい事」が勝っている、
そんな印象。
自分はいわゆる「スピッツバブル」の絶頂期、アルバムで
言えば「ハチミツ」からファンになったんですが、今では
笹路プロデューサーと訣別した後のスピッツの方が好きです。
そんな自分と同じ、「ここ10年のスピッツが好き」という方
に、特にオススメです。
「青春生き残りゲーム」などトンガった曲もあり、
「ムーンライト」「孫悟空」など今までのスピッツらしからぬ
曲も異彩を放ち、それでいて「夢追い虫」でキチンと収まる
(「ぼくはジェット」はボーナストラックぐらいに考えた方が
良いぐらい別物なので)。とにかく飽きさせません。
シングル収集している方には新曲がなくて物足りないとは
思いますが、「裏」スピッツを堪能したい人には間違いなく
オススメ!逸品です!
シングル持ってないなら
★★★★★
このアルバムは買いですね。「スターゲイザー」「メモリーズ」「夢追い虫」も入ってて、B面集というよりオリジナルアルバムっぽい雰囲気。好きです。
別にコンセプトを考えて作ったようにも思えないですが、結果的に曲順もいい。ただ、初っぱなスターゲイザーはちょっと違う気もする。せめて別のところにすればよかったかなあと……
5、7、9、11、13曲目がお気に入りです。どれも個性的だと思うし、カップリングだからこそ生まれた秀作と言っていいでしょう。シングル曲も多いし、スピッツ初心者でも聞きやすいアルバムです。
スタンダードな作品
★★★★★
今日、久しぶりにこのアルバムを聴いてレビューを書きたくなりました。
ファンとしての感想を言うと、発売当時に聴いたらすぐ飽きたんですが、今また聴くと全然色褪せていない。しかも楽曲の良さが聴けば聴くほど身に染みてきます。「スルメアルバム」とでも言うのでしょうか。
亀田さんがこのアルバム制作に関わっているからか、ベースの音がやたら良く聴こえますよね。気のせいかな?
ジャケットデザインも毎回スピッツ色が出ていて大好きです。
スピッツじゃないぞ
★★★★☆
私はそれほど「スピッツファン」というわけではないので、
正直「え?」という感じでした。
スピッツファンなら「B面」とか「裏」とか
分かるのでしょうが・・・。
あまりスピッツファンではない私は
「スピッツっぽくないな」という印象。
結構、音がピコピコしてたり、
ザーザーしてたり、してました
(分かるかな? 表現が足りずすみません)。
期待とはちょっと違いましたが、
私の調査不足だったこともあり、
★4つです。
色色衣
★★★★★
『スターゲイザー』や『夢追い虫』が欲しくて購入したのすが、他にも『稲穂』、
『魚』、『青春生き残りゲーム』、『僕はジェット』など、すごく良い曲がそろっていて、
この2曲が色褪せてしまうくらいの内容でした。
その中でも、個人的には『魚』が一番好きになりました。切なく、哀しい僕と君との二人の世界が描かれていて、失恋後に聴くと泣いてしまうと思いました。とても奥が深く、解釈をしてみるとおもしろい曲だと思いました。