あらゆる意味で既存の看護マニュアル本とは一線を画している
★★★★★
まず冒頭にわが国の在宅ケアの現状をきちんとしたデータに基づいて説明してあることに好感が持てる
各章で看護実践についても小気味よい語り口で柔軟な思考過程を披露されており
いろんな角度からのアプローチが可能であることに気づかされる
そして在宅ケアの最前線にある看護師たちが執筆している事例がバラエティに富んでいて興味深い
その事例の右欄に事例に対応した解説があるのだが
赤字で書かれているため参考書のように赤い下敷きで隠しながら
「自分ならどうするだろうか?」と読み進めていくと効果的である
こういった工夫がなされていることも含めて既存の看護マニュアル本とは一線を画しているといえる