かなり読み応えがある!
★★★★★
1990年代初期の作品なので、Noraの初期作品といってもいいのだが、
本当に良く出来ている。
ディアンナはシカゴの放送局に勤めている。局の大物はなんといっても
アンジェラである。ディアンナは自分のコーナーを20分持てるように
なったが、女王アンジェラにはまだまだ及ばない。
自分のコーナーを持ち始めたとき、ディアンナの元へ不審な手紙が
届くようになる。「いつもあなたを見ています」
熱狂的なファンの仕業だと始めは思っていたのだが・・・。
かたやアンジェラは欲望の塊だった。いつまでたっても自分に不満を
抱いていた。そして彼女はディアンナに目をつけた。
このところ好調なディアンナを助手につけ、あれこれと注文を付け出す。
この2人の性格の描写が見事である。またクライマックスに似た場面から
物語が始まるので、ついつい先を読ませてしまう構成も最高。
NORAらしい作品の一つと言える。