安定配当がねらえるインフラ関連銘柄から、配当利回り10%を超えるハイリスク・ハイリターン型の銘柄までを、ユナイテッド・ワールド・インベストメント・ジャパンの取締役兼「中国株通信」編集長、戸松信博が解説している。前著の徹底研究銘柄に比べると若干、1銘柄あたりのページ数は減ったものの、類書と比べると圧倒的に情報量が多い。気になる業績や配当利回り、今後の戦略など、ひと通り必要な情報はカバーしている。
このシリーズの最大の特長は、各企業の事業の成否のポイントがきちんと記されていることだろう。将来有望な理由は何なのか、現在抱えているリスクや課題は何なのか、実に事細かに解説されている。国内株に比べ、情報量が圧倒的に少ない中国株だけに、このあたりの情報は大変貴重である。 中国株の売買方法など、基本情報に関してはほとんど触れられていないので、すでに『10万円から本気で増やす中国株』を読んだ人、あるいはすでに売買を始めている人のレファレンスとしておすすめしたい。(土井英司)