ブレイド [DVD]
価格: ¥5,565
『ブレイド』とは、どんな映画か? 「バットマン」テイストとホラー映画の雰囲気を少し、そこに香港のカンフーを取り入れ、全体的に大きな演技。ヒーローが活躍するアクション映画は不滅だ。ジョエル・シューマカー監督の『バットマン フォーエバー』を最後にヒーローがいなくなってしまったわけではないのだ。『ブレイド』は、バンパイア・ハンター(ウェズリー・スナイプス)の物語。『ブレイド』に比べると、ほかのバンパイア物(『バフィー / ザ・バンパイア・キラー』など)がかわいらしく思えてしまう。銀製の日本刀と銀の弾丸のつまった銃で身を固めた姿。バンパイアを倒すのは、ブレイドの宿命。対する悪役は、狡猾でカリスマ的なバンパイアのディーコン・フロスト(スティーブン・ドーフ)。バンパイアによる世界征服をたくらむフロストにとっては、人間はただの餌食。ブレイドの母親は、ブレイドを身ごもっている時バンパイアに襲われた。そのせいで、半人間、半バンパイアとして生まれたブレイドは、これまでのキャリアの中でも最高の演技を見せるウェズリー・スナイプスによって、ヒーローとして登場する。全編を通して見られるスナイプスのすばらしいスキル。息を飲むアクションの連続は、この映画をスペシャルなものにしている。香港のアクション映画の影響を受けていることは明らかだ。また、日本のアニメの片りんも垣間見える。ドーフは、最強の敵フロストとしてスナイプスと向かい合う。クリス・クリストファーソンは、ブレイドの良き指導者であり友人のウィスラー役で登場。タフでシニカルな面を役に持ち込んだ。スティーブン・ノリントン監督と脚本のデビッド・S・ゴイヤーも賞賛の対象だ。アメリカン・コミックスの一キャラクターを、滑稽にならずにスクリーンの中に描き出した。いや、それだけではない。最初のワンシーンからブレイドはリアルな存在を見せつける。オープニングの一連の流れは、追随する他のアクション映画に多大な影響を与えた。ブレイドを見た瞬間から、あなたはもう、ブレイドの世界に引き込まれ、バンパイアとの絶えることなき戦いに身を投じているのだ。(Jeremy Storey, Amazon.com)