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計算モデル論入門―チューリング機械からラムダ計算へ (Information Science & Engineering (F5))

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: サイエンス社
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実際の計算について、数学者の出番がある。 ★★★★☆
具体的に、数学的モデルを使って考えると。

簡単に表現できて、かつ、実際に役立つことがあるので、
数学の1分野となっていると考えられます。

一見実現不可能な方法が、モデルを工夫すると簡単に、計算できるようになる。

もちろん、最終的に、電子計算機にプログラミングでき、
実際の、計算時間が、短くないと意味が無いと思います。
門外漢の自習用にはキツいと思います。 ★★★☆☆

 コンピュータ・サイエンスを学ぶ大学生のための、計算論・計算モデル論の教科書。計算論・計算モデル論というのは、「計算とは何か」「計算可能であるとはどういうことか」「その計算は可能か」といった問題を扱う(ある意味)数学の一分野なんだと思う。本書では、「計算」に対する「チューリング機械」「帰納関数」「ラムダ計算」という3種類のモデルを順次取り上げ、「コンピュータによる計算の可能性とその限界」が示されている。

 大学の専門科目の授業の教科書として執筆されたようで、演習問題が大変豊富。ただし、本書には解答は付されておらず、「まえがき」に「演習問題の解答、講義資料、自習用の資料、補足説明などを適宜掲載する予定である」とされていたサポートページを見てみたが、演習問題の解答は掲載されていないようだ(2010年8月現在)。コンピュータ・サイエンスを専門に学んでいる読者であれば話は別だと思うが、演習問題の解答なしでは門外漢が本書を用いて自習するのは難しいと思う。

 如何にも大学の理工系の教科書といった簡潔な記述で、薄い本なので一見簡単に読めそうな本に見えるが、易しい本ではなかった。おそらく実際の講義ではかなり言葉を補っているのではないかと思う。バリバリ文系人間の私としては、各セクションの終わりに「要するにどういうことか」を一言ずつ付け加えて欲しかった。簡潔によくまとめられた本だと思うので、面白がりポイントが自分にはわからなかったことが非常に残念。