シンガー・サージェントはヨーロッパで学んだアメリカ人の画家です。人物画を主に描き、テート・ブリテンにある「カーネーション・リリィ・リリィ・ローズ」が有名作です。彼の油彩の筆致はベラスケスを学んだことからくる的確なデッサンに加え、印象派から影響をかなり受けており、非常に精緻かつダイナミック。運動の動線を感じさせるポーズ・構図。筆のストロークが明らかなのにも関わらず少し引いてみると魔法のように写実的になります。この水彩画の画集は、そんなサージェントの魔法を水彩風景画に適用したものです。おそらく水彩画では最もうまい人の画集です。水彩画が好きな人は買ってみて損はないと思います。

Chamberlainの作品が好きな方ならこの本の106ページを見てください。”TREVOR CHAMBERLAIN"の中（P20）で彼自身がこの絵のどこが良いか語っています。彼自身も影響を受けているようです。

あまり手数が入っていないのに臨場感があってすごい。
ただ完成度が高いものはないので画集、としては星４つなんだろうか？
参考資料としては満点かと

水彩でここまで写実的に描けるんだ、と彼の絵を見て感動しました。日本ではあまり有名ではありませんが、イギリス・アメリカで有名になった人です。油絵の方も良いのですが、彼の水彩画はspecial。表紙の絵からもその一端がわかるはずですよ。見てみて。