気になる所は多いけど
★★★★☆
一気に読めました。早く続きが読みたいです。
私が気になったのは、顔を丁寧に描くキャラとそうでないキャラが何故こんなにはっきりしてるのだろうと思いました。絹恵と林さんと凌さんが食事するシーンで、凌さんの顔だけ雑だったり、稲村さんに想いを寄せる(?)松越の男性社員がなんだか丸っこく簡単に描いてあったりして、スムーズに読んでいたのに、えっ?と思ってしまいました。あえてそうしてるのかも知れませんが
大変身した稲村さんと絹恵が常に丁寧に描かれてるので、変に目立つと思ってしまいました。ストーリーは、ちゃんと面白いのにもったいないです。
設定の甘さがちょっと気になる・・・
★★★★☆
非常に面白い展開になってきました。
百貨店の改革に二人の若い女性がキーパーソンとなって奮闘する姿は
(ご都合主義だけれど)感動します。
でもでもでも。
脇役の設定が気になって仕方がないのです。
・75歳の貴子さまが生まれた時からの担当、川中島顧問。
一体御歳いくつのおじいちゃま?
・丸岡繊維の創業者は岡村桃太郎。絹江が銅像の写真で見てもそっくり
だった4代目社長の名前が岸田さん?(創業家なのに婿入りもな〜)
・サーヴィス部だった淳子が改革担当に指名される前から
婦人部部長の俵屋と一緒に行動していたのはなぜ?
・淳子の通勤時はゴスファッションだったの?
進行上の解かりやすさのためとはいえ、周囲の登場人物を絞り込んだ
のはリアリティという意味では、どうかなぁと感じます。
特に松越側で関わる人が少なすぎ。
せめて(松越側の必然性で)なぜ淳子に白羽の矢が立ったのか
など、数コマ割いても帳尻合わせをしていただけると落ち着いて
読めそうです。
「リアル」がこの漫画の肝なのですから。
できない自分を知ること
★★★★☆
さて、9巻に入り、指導する側が定着してきた絹恵ちゃん。
知らないことだらけで、一見実力がありそうに見えないわけだが、
組織編成についてもデニムの歴史についても、周りの助言に支えられてなんとか切り抜けている。
助けてくれる人が多くて、現実にはありえねー!という意見もあろうかと思いますが、
ここに来て、意外と現実はこういうものかもしれない、と思い始めました、私は。
知らないことを知らないと言える、教えてっていえる、
その素直さというか、未熟さというか、それを愛おしく思っちゃう人は案外と多い。
知ったかぶりして空回りするよりはずっといい。育成したい気持ちになるのもわかる。
この作品は、絹恵ちゃんに感情移入するより、
絹恵・育成計画に参画するぐらいの気持ちで読むと面白いのかもしれない。
殿井さんのルックスが、槙村作品には珍しいタイプで、少々期待。
今迄のようなステレオタイプのキャラ設定に落ち着かないことを祈ります。