インストゥルメンタル1曲をのぞいた13曲にはフラメンコ・ギターが散りばめられ、脈打つクラブ・ビート(「Algo Tienes」)から、レゲトンのリズム(かわいらしい「Perros」)、ロックギターの即興(「Te Quise Tanto」)までさまざまな路線が取られている。ヒットメーカーのエミリオ・エステファンの提供曲(「Dame Otro Tequila」)は心踊るパーティ・ソングで、マルコ・アントニオ・ソリスの提供曲「Ojala」は前述の名曲「El Ultimo Adios」と同じ路線のコーラスを巧みに織り交ぜている。各曲は生き生きとプロデュースされ、ルビオのハスキーなヴォーカルと鮮やかな楽器編成によってしっかりと支えられている。哀愁を漂わせるバラード2曲をのぞいて、本作のエネルギーはほとんど衰えしらずで、おそらくルビオはそんなスタイルが好みなのだろう。(Joey Guerra, Amazon.com)