生の声が聞こえる本
★★★★★
臨床心理士を目指す人は読んでおいて大正解な本である。著者は一個人としての立場から臨床心理士、それに関わることについて詳しく述べており、他の臨床心理士の導入本に比べ内容が実に“リアル”である。あえてこの本を批判をするなら、挿絵や図解などが少ないので真剣に読まなければ理解が進みにくいという点だろう。しかし本当に臨床心理士を目指す人にとってはそのようなことは問題にすべきではなく、文字で伝わる著者の熱い想いをストレートに受け止めるべきだ。この本はそれくらい読む価値がある。
素人にわかりやすい導入本
★★★☆☆
私は,今まで全く臨床心理士についての知識がありませんでしたが,人の内面をケアする臨床心理士に漠然とした興味があり,この本を読ませていただきました。
臨床心理士とはどういう職業で,どのような場で活躍しているのかを簡潔でわかりやすく記載されている。今まで抱いていた臨床心理士のイメージがより具体的になりました。また,臨床心理士になるための方法やカリキュラムなども記載されており,臨床心理士をめざそうと考えている学生などには簡潔で低価格な導入本として良質な一冊であると感じた。ただ,臨床心理士になるつもりはないが,臨床心理士の仕事を具体的に知りたいという方には,多少内容が物足りないものに感じられるかも。
今般,臨床心理士と医療心理師が国家資格となる見通しで,注目を集めている職種である。この職種を目指す人に役立つ本だと思います。
臨床心理士への道
★★★★★
私がこの本を手に取ったのは、大学時代からの夢であったカウンセラーへの道をどう進んでゆけばいいのかわかなかったからです。大学をでてから10年以上たってしまい基礎的なことはほとんど忘れてしまった私ですが、この本を読んでやっぱりカウンセラーになりたいとの思いが固まりました。大学院入試。その後も一生勉強の日々になると思いますが、取り合えず、自分のペースでがんばってみようと思います。
時代が優れた臨床心理士を求めている
★★★★★
私の職場に、職員のメンタルケアの一環として臨床心理士が来てくれます。その方から聞きかじったことが、この本には実に明快に記されています。なぜ面談を50分で済ませるのかということについての論拠。臨床心理士自身がいわゆる「ミイラ採りがミイラ」にならないためには「適度に距離を置くことができるかどうかですね」と答えてくれたこと。また予想していたことですが、一生学び続ける覚悟が要ること。「人の心に関わって治すとか変える」ことに対する畏れの必要なこと。精神科医と臨床心理士って私たち素人には同じように思えるけど、明確に役割の違いがあることなど。
臨床心理士に向くかどうかの基本的な適性として「悩みを乗り越えたことがあり」「乗り越えた後もなお人の心の問題を追及したいと思うかどうか」とこれまた明快です。
これからの時代、ますます私たちには臨床心理士が必要になるでしょう。僭越な言い方ですが、粗製濫造にならないためにも、この本をきっちり読むことは大切だな、と思いました。
臨床心理が理解できます
★★★★★
臨床心理士を目指す人向けというより、大学の臨床心理コースについて
知りたい人向けだと思います。
または、臨床心理士って何をするの?という疑問にも答えてくれます。
作者ご本人の考えが生で聞けるのも、参考になると思います。
最近のブームに、そんな甘いもんじゃないよ、という姿勢が好きです。