順序だてて「Projective Geometry」「Single View」「Two-View」「Three-View」「N-View」...と進んでいく流れは非常に読みやすく、しかも後述の問題の解法を既出問題に絡めて解説していますので、ともすれば問題が簡単に見えてしまいます。勿論専門家向けの本だとは思いますが、私のような門外漢でも頑張れば何とか読めそうに思えてしまいます(錯覚?)。数学もそれほど難しいものは使っておらず、かなりの部分が特異値分解(SVD)に帰着されます。
写真やイラストが綺麗で、これも読む気を喚起させます。逆に数式のフォントはちょっと見づらいかも知れません(好みの問題)。
初版も購入しましたが、二版はペーパーバックということで、持ち運びに便利なので買い直してしまいました。でも内容は殆ど変わっていませんので、初版で満足されている方はそれでも十分かもしれません。逆に、初版に満足できない方は、本書も同じ印象を持たれると思います。