文句なし!
★★★★★
一気に読んでしまいました!
面白いです!
系統的には「凍る月」ですね。
テーマを不死者にし、更に設定を練り込んで、作りあげられてます。
周囲の脇キャラもしっかり抑えていて、そのバランスがまた良かったです。
(いっそのこと、漫画で読みたくなりました。)
主人公の啓は、立場的に皆から守られる存在なのですが、ただちやほやと守られるだけの主人公ではありません。
何より、作者に獅子の子のごとく、しっかり千尋の谷に突き落とされてます。
正直、儀式となるあのシーンも、読んでて苦しかった。
でも…、だからこそ、良かった。
啓を取り囲む環境は過酷だけど、覚悟を決めて立ち向かう彼が、一読者として好きです。
そして、奈良さんの各イラストも最高でした!
一番好きなのは口絵ですが、いやはや…。
はっきり言いまして、裏表紙のインパクトは半端じゃないですよ〜!
ただのBLではないことを、一番示してくれていますが……
普段、BLの甘々イラストに慣れている方ほど、びっくりしてしまいがちですので、書店でお手にとられる際にはご注意下さいませ(笑)。
戦いがメインなので、甘くはないお話ですが、良作です。
描写が描写なので、苦手な方もいらっしゃるでしょうが、個人的には非常にお薦めします。
表紙でフィーリングが合った方は買いです
★★★★★
まず表紙の構図や彩色が素晴らしい。ゴス要素が好きな方にはコスチュームを愛でるのも楽しい本。
モノクロの扉絵(というのか)も個人的には好き。
銀髪に近い金髪の長髪と云えば『間の楔』のイアソンを思い浮かべるけれど、
あれほどまでに外見・内面ともに完璧な美を思い描くと確かに“違う”のだが、
悲哀と憐憫に塗れた不完全な美を思い描けば違和感はない。
奈良さんは的確にそれを捉えているように思う。
彼女が向かうのはただ美丈夫な青年だったりオヤジだったりしないのなら、
きちんと読者が納得する形でそのスタイルを確立して欲しい。
内容は確かにハードな面があるのだけれど、『sweetpool』あたりが大丈夫、好きな方なら愉しめると思う。
展開は至ってオーソドックスで、きちんとセオリーを踏んでいる運びではあるのだけれど、
世界観の骨組みはしっかりとしていて、正統派RPGのようなエンターテーメント性がある。
ご都合主義的になりがちな展開も、超人の成せる業で上手くかわしてしまえるところが○。
何より夜光花さんが純粋に楽しく書いているというのが伝わって来る。
最近はとかく奇をてらった内容ばかりで、少々頭打ち気味なBLジャンルの中で久々に愉しめた作品。
夜光花さんは『リアルライフゲーム』くらいしか読んだことはないのだが、
彼女にはファンタジーの土壌が合っているように思う。
全体的に切々とした想いが敷き詰められていて、レヴィンと彼の運命を握る啓との関係がこれからどう加速して、
濃密になって行くのかとても楽しみ。啓の父親の存在も大きなポイント。
個人的にはレヴィンと敵対関係にあるラウルが好き。風貌性格ともに。
彼の存在がただひたすら重くなりがちなこの作品にいい風穴を開けている。
出来れば主人公である啓を育てたキャラの顔も見たかったな。そこがちと残念。
あっという間に読んでしまいました
★★★★★
高校生の相馬啓は、子供の頃に父を亡くして父の友人に育てられた。
と言っても彼は普段家にはおらず、教育係りのスコットと
トレーニング係りの昇との三人暮らしだ。
男所帯なのに何故か18歳になるまで誰とも付き合ってはいけないと言われ・・・。
妨害される日々。
だが18歳の誕生日を目前に平和な日々は崩壊する。
スコットに突然敵に居場所が見つかったのでここにはもういられないと言われてしまう。
彼には無数の追手が迫りそれは人ではなく不死者と呼ばれるゾンビだった。
人は不死者に襲われる(血を吸われる?)と不死者になってしまいもはや生前の姿は保てない。
理性さえもなくなりただ血を求めるものになってしまう。
その不死者を唯一葬れるのが薔薇騎士であり主人公だった。
18歳の誕生日に儀式とともに彼の子供時代は終わりを告げた。
薔薇騎士として運命と立ち向かう彼のこれからはどうなるのか。
とても楽しみです。
とりあえず吸血鬼ものと聞いていたのであまり期待してなかったけど
さすがは夜光さんです。
面白かったです。
薔薇騎士と対になるものとして守護者がいたり、個人的に好きな設定が多いです。
夜花さんの凍る月シリーズと似た雰囲気はありますが
守られるのではなく戦うタイプの主人公で珍しい感じでしたが
楽しめました。
お勧めです。
耽美といえば薔薇。神秘といえば薔薇騎士団。
★★★☆☆
夜光さんの新シリーズ開幕、絵師は奈良さん、装丁も設定も凝りまくりのゴシックロマン。
いわゆる「不死(アンデッド)」モノです。
純粋な吸血鬼モノではないけど、吸血もファクター。
BLでキャリア積むと必ず一度はこの系統の作品と勝負しなきゃならないお約束でもあるのか。
ほかの作家さんだと、思い入れゆえか気合ゆえか設定に懲り過ぎて説明くさくなって、
肝心のロマンスが置いてけぼりどころか萌えすらかけらも共有できないということも多々あるように思うのですが。
さすが夜光さん、ちゃんと2世代にわたる重層的な愛と憎しみの運命の扉をあけてくれました。
そう思うのは自分が夜光さんファンだから?
特にファンでない方が読めばやはり説明くさい作品かもしれないですけど。
現代日本で何も知らずに育った高校生が、不死者を滅ぼす騎士団の長たる運命を知る。
薔薇騎士と守護者の絆は固く、たとえ一方が不死者に堕ちたとしても惹かれる気持ちはとめられない。
フラッシュバックする過去の記憶、嵐の前に父子に捧げられた一輪の薔薇は祝福?
衝撃の事実が明かされ、次巻への引きもたっぷりで、今後が楽しみなシリーズ。
2段組で読み応えはばっちり。
ただ、主人公の周囲で人がバンバン死んだり、不死者に変化して獣のようにわめいたり、生きながら腐り落ちたり、
いろいろハードな描写があるので、気持ち悪いの苦手な方は無理しなくてもいいと思います。
文句なし!
★★★★★
一気に読んでしまいました!
面白いです!
系統的には「凍る月」ですね。
テーマを不死者にし、更に設定を練り込んで、作りあげられてます。
周囲の脇キャラもしっかり抑えていて、そのバランスがまた良かったです。
(いっそのこと、漫画で読みたくなりました。)
主人公の啓は、立場的に皆から守られる存在なのですが、ただちやほやと守られるだけの主人公ではありません。
何より、作者に獅子の子のごとく、しっかり千尋の谷に突き落とされてます。
正直、儀式となるあのシーンも、読んでて苦しかった。
でも…、だからこそ、良かった。
啓を取り囲む環境は過酷だけど、覚悟を決めて立ち向かう彼が、一読者として好きです。
そして、奈良さんの各イラストも最高でした!
一番好きなのは口絵ですが、いやはや…。
はっきり言いまして、裏表紙のインパクトは半端じゃないですよ〜!
ただのBLではないことを、一番示してくれていますが……
普段、BLの甘々イラストに慣れている方ほど、びっくりしてしまいがちですので、書店でお手にとられる際にはご注意下さいませ(笑)。
戦いがメインなので、甘くはないお話ですが、良作です。
描写が描写なので、苦手な方もいらっしゃるでしょうが、個人的には非常にお薦めします。
表紙でフィーリングが合った方は買いです
★★★★★
まず表紙の構図や彩色が素晴らしい。ゴス要素が好きな方にはコスチュームを愛でるのも楽しい本。
モノクロの扉絵(というのか)も個人的には好き。
銀髪に近い金髪の長髪と云えば『間の楔』のイアソンを思い浮かべるけれど、
あれほどまでに外見・内面ともに完璧な美を思い描くと確かに“違う”のだが、
悲哀と憐憫に塗れた不完全な美を思い描けば違和感はない。
奈良さんは的確にそれを捉えているように思う。
彼女が向かうのはただ美丈夫な青年だったりオヤジだったりしないのなら、
きちんと読者が納得する形でそのスタイルを確立して欲しい。
内容は確かにハードな面があるのだけれど、『sweetpool』あたりが大丈夫、好きな方なら愉しめると思う。
展開は至ってオーソドックスで、きちんとセオリーを踏んでいる運びではあるのだけれど、
世界観の骨組みはしっかりとしていて、正統派RPGのようなエンターテーメント性がある。
ご都合主義的になりがちな展開も、超人の成せる業で上手くかわしてしまえるところが○。
何より夜光花さんが純粋に楽しく書いているというのが伝わって来る。
最近はとかく奇をてらった内容ばかりで、少々頭打ち気味なBLジャンルの中で久々に愉しめた作品。
夜光花さんは『リアルライフゲーム』くらいしか読んだことはないのだが、
彼女にはファンタジーの土壌が合っているように思う。
全体的に切々とした想いが敷き詰められていて、レヴィンと彼の運命を握る啓との関係がこれからどう加速して、
濃密になって行くのかとても楽しみ。啓の父親の存在も大きなポイント。
個人的にはレヴィンと敵対関係にあるラウルが好き。風貌性格ともに。
彼の存在がただひたすら重くなりがちなこの作品にいい風穴を開けている。
出来れば主人公である啓を育てたキャラの顔も見たかったな。そこがちと残念。
あっという間に読んでしまいました
★★★★★
高校生の相馬啓は、子供の頃に父を亡くして父の友人に育てられた。
と言っても彼は普段家にはおらず、教育係りのスコットと
トレーニング係りの昇との三人暮らしだ。
男所帯なのに何故か18歳になるまで誰とも付き合ってはいけないと言われ・・・。
妨害される日々。
だが18歳の誕生日を目前に平和な日々は崩壊する。
スコットに突然敵に居場所が見つかったのでここにはもういられないと言われてしまう。
彼には無数の追手が迫りそれは人ではなく不死者と呼ばれるゾンビだった。
人は不死者に襲われる(血を吸われる?)と不死者になってしまいもはや生前の姿は保てない。
理性さえもなくなりただ血を求めるものになってしまう。
その不死者を唯一葬れるのが薔薇騎士であり主人公だった。
18歳の誕生日に儀式とともに彼の子供時代は終わりを告げた。
薔薇騎士として運命と立ち向かう彼のこれからはどうなるのか。
とても楽しみです。
とりあえず吸血鬼ものと聞いていたのであまり期待してなかったけど
さすがは夜光さんです。
面白かったです。
薔薇騎士と対になるものとして守護者がいたり、個人的に好きな設定が多いです。
夜花さんの凍る月シリーズと似た雰囲気はありますが
守られるのではなく戦うタイプの主人公で珍しい感じでしたが
楽しめました。
お勧めです。
耽美といえば薔薇。神秘といえば薔薇騎士団。
★★★☆☆
夜光さんの新シリーズ開幕、絵師は奈良さん、装丁も設定も凝りまくりのゴシックロマン。
いわゆる「不死(アンデッド)」モノです。
純粋な吸血鬼モノではないけど、吸血もファクター。
BLでキャリア積むと必ず一度はこの系統の作品と勝負しなきゃならないお約束でもあるのか。
ほかの作家さんだと、思い入れゆえか気合ゆえか設定に懲り過ぎて説明くさくなって、
肝心のロマンスが置いてけぼりどころか萌えすらかけらも共有できないということも多々あるように思うのですが。
さすが夜光さん、ちゃんと2世代にわたる重層的な愛と憎しみの運命の扉をあけてくれました。
そう思うのは自分が夜光さんファンだから?
特にファンでない方が読めばやはり説明くさい作品かもしれないですけど。
現代日本で何も知らずに育った高校生が、不死者を滅ぼす騎士団の長たる運命を知る。
薔薇騎士と守護者の絆は固く、たとえ一方が不死者に堕ちたとしても惹かれる気持ちはとめられない。
フラッシュバックする過去の記憶、嵐の前に父子に捧げられた一輪の薔薇は祝福?
衝撃の事実が明かされ、次巻への引きもたっぷりで、今後が楽しみなシリーズ。
2段組で読み応えはばっちり。
ただ、主人公の周囲で人がバンバン死んだり、不死者に変化して獣のようにわめいたり、生きながら腐り落ちたり、
いろいろハードな描写があるので、気持ち悪いの苦手な方は無理しなくてもいいと思います。