内容は「知的生活の方法」に加筆したようなものであるため、これまで渡部氏の他書で読んだことがあるような気がした。

しかしながら、知的生活を志すうえで、忘れてはならない心構えのような部分は何度読み返してもためになるものである。

しかも高齢となった渡部氏は記憶力を鍛え、ひいては頭を鍛えるべく、ラテン語の暗記をしている、などという部分を読むと、いくつになっても高い志を持ち続け知的生活を送る覚悟を持つべきであると痛感した。

知的生活を志す方やいつまでも衰えることない頭脳を持ちたい人にはお薦めできる。