実験物理の基礎『統計数学』の逸品!
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実験物理学を行う者にとって、統計数学は切っても切れない仲であることは間違いない。本書は初心者にも分かりやすく、誤差・統計分布・最適フィット・検定法の概念がまとめられており、学部4年生や大学院生の勉強には最適な1冊であると言えるだろう。尚且つ、ベテランの研究者であっても辞書代わりに使うこともでき、現在でも大変重宝している。特に『TESTING THE FIT』の章は、第三者にデータの信頼性を示す際に重要な相関係数やF検定の説明が非常にスマートに行われている。
私が学生の頃は、毎年、ゼミの題材として利用し多くの実験物理学者にとって有益な知識を得ることができたと思う。若いうちに勉強し、是非身に付けておきたい1冊である。