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江戸吉原図聚 (中公文庫)

価格: ¥1,600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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値段以上 ★★★★★
どの解説書にしようか迷い、『江戸吉原図聚』が656ページとボリュームがあったので購入しました。
遊女の生活や年中行事など、いくつかの項目に分かれていて、さらに詳細に書かれています。
遊郭の正月とはどんなものだったのか興味があり、そのあたりもしっかり書かれていました。
疑問に思ったことはすべてカバーしてあるのではないかと思えるほどの情報量で、絵と共に解説されているので、非常にわかりやすいです。
実際に読んでみて、文章の情報もさることながら、個人的には遊女や男たちの着物の柄や、食事、床の間、ふすま、家具、小物など、当時使われていただろう物が緻密に描かれている絵に、とても興味がそそられました。
部屋の中、町並みも同様に、江戸の生活を垣間見ることができます。
吉原遊郭について知りたいと思っている人には、とても参考になる一冊だと思います。
風俗画の模写を通して描かれる、江戸、吉原遊郭の姿 ★★★☆☆
 江戸風俗画の模写に取り組む著者が多数の資料をもとにまとめた、江戸時代・吉原遊郭の画集である。
 収録されている絵そのものは、全般に描線が細く動きが感じられない上に人物の表情が乏しく、それほど興味深いものではない。むしろ本書の価値は、遊里のシステム、登楼から帰宅までの流れ、遊女の階層や日常から、郭に関係したさまざまな職業に至るまでの描写や解説にあるのではないかと思う。ともすれば過大に評価されがちな吉原遊郭の華やかさや「粋」ばかりでなく、すっぽかされて暴れる客、知ったかぶりの半可通、威張った浅黄裏(江戸藩邸詰めの地方武士)、一般にイメージされる大見世とは異なる小見世の様子や俗に言う羅生門河岸(いきなり捕まって中に引きずりこまれるのでこの名があった)のような最下級の見世、さらに、身売りや足抜け、堕胎・心中・遊女へのリンチといった凄惨な場面も画かれている。もっとも、あまりにどぎつい部分はソフトに描き直したり略したりしたケースもあったらしいが、資料として考えるならば、やはりその部分も正確に再現すべきだったのではという気もする。
 小説・シナリオを書くための資料や時代考証の参考文献として役立つのはもちろん、遊女の衣装の時代による変遷、遊郭の街並み、年中行事の風景、妓楼の内部の様子などの絵は漫画やイラストを描く人にも役立つだろう。それぞれの絵について出典が明記されているのも、原典に直接当たって調べたい時の手助けになる。ただ、吉原遊郭の風俗画といっても、本書は郭の生活や風習などを描いたもので、別に春画を集めたものではない。そちら方面の内容を期待された方は残念でした。
吉原は奥深い ★★★★★
前々から吉原に興味はあったのですが、図書館にも本屋にも資料になるものがなく「さくらん」を見ても「三ツ布団」だの「昼三」だの謎は深まるばかりで…。
この本でいろんな謎が解けました。そして知らなかった吉原のアレコレ。
う〜ん、吉原って凄い!
うむむ・・・ ★★★★☆
文庫でこの値段はちょっと高いかな?とも思いましたが、中身を見て納得。
この値段でも文句は言いません。
とにかく図がたくさん!
説明文もついていて、理解しやすい仕組みになっています。
長い文章が嫌な人でもこれなら読めるでしょう。
長いって程長い文章はありませんし、資料としてもわかりやすくていい感じだと思いますよw
吉原について知りたい人には是非、読んでいただきたいです☆
江戸文化としての吉原 ★★★★☆
 こういう本が文庫で手に入るとは嬉しいかぎりです。年中行事、遊女の生活など吉原の風俗がことこまかに描かれております。なかには心中の仕損じ、相対死、おろし(堕胎)、私刑、折檻といった悲惨なものもありますが、墨の、細い描線で描かれた絵図の美しさのため、どこか夢幻の世界の話でも聞いているような気になってしまいます。ここにあるのは江戸の文化としての吉原でありまして、歌舞伎に昇華される美の原型、現実そのものではありません。われわれにとっては、江戸文化のお勉強としての吉原でしょうか。文章のですます調は、悲惨を語っても、どこか優雅。真夏に手足をしばり、押し入れへ入れて、蚊に食わせる蚊責めなんぞもございましたそうで。へい。