世界のエネルギー事情を網羅
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米露接近後の国際関係を念頭におきながら、石油やガスなど国際エネルギー情勢をマクロとミクロ双方の視点から分析している。「Ⅱ.世界のエネルギー市場」では、生産地である中東、ロシアやカスピ海、そしてヨーロッパのパイプライン、消費地であるアメリカ、中国など幅広くカバーしている。「Ⅲ.エネルギー企業分析」でも、世界のエネルギー企業が分析されている。高度に中東に依存している日本のエネルギー政策をどのように変えていくか。これは今日非常に重要な問題であるが、本書はこの問題を考える上での必読書と言えるだろう。