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The Terminal Man
価格: ¥663
カテゴリ:
マスマーケット
ブランド:
Avon
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後半に盛り上がる
★★★★☆
本書の半ば、外科手術を受けたばかりのベンスンが病院を脱走したあたりから面白くなりました。発作までの時間が残り少なくなり、若き女医に迫る恐怖、心理学や脳科学、ペースメーカー、コンピューターなど巻末にあるように51さつもの文献を参考にしただけあって発作が起きた時の表現にも迫力がありました。
今となっては懐かしい<精神外科学>
★★★★☆
<国際精神外科学会>なる国際会議が初めて開催された直後に発表された作品で、当時に(技術的な意味を含め)最盛期を迎えていた精神外科学を本格的に取り入れた最初の(そして、恐らくは最後の)作品です。ロサンゼルスの大学病院(どうやらUCLA付属病院らしい)で癲癇発作を外科手術的に抑制する治療を受けた男性患者が病院を抜け出し、それを女性精神科医が追うというシンプルなストーリーですが、精神外科学だけではなくサイバネティックスなど当時に流行していた学問(の基礎知識)を垣間見せてくれるという意味でも楽しめる(そして、ノスタルジックな)作品に仕上がっています。映画化もされていますが、日本では題名が『電子頭脳人間』なる嘆かわしい邦題に変更されています。
Terminal Man = 端末男?
★★★☆☆
コンピュータ業界で「端末」といえば、自分では判断することのできない単なる表示用の端末(ダム端)を意味することが多い。この本の主人公は、脳の損傷を治癒するためにコンピュータを利用するつもりが、逆に操られてしまった可哀相な男。 でも真のモンスターは彼ではない。それはこの本の真のテーマじゃないかと思う。
わりと短めで、文章も読みやすい。技術的な話題が多いので、理系で英語を勉強中の人に特にお勧めしたい。