ヴィジュアル系バンド『Raphael』のシングルコレクションアルバム。

　このアルバムは数有るシングルコレクションの中でも、自分の中では間違いなく名盤。活動当時10代とは思えない楽曲のハイレベルさは、普通に10代を過ごしてしまった自分に虚しさすら感じさせてくれます。バンドのコンセプトリーダーであった華月の世界観を十分に堪能する事ができます。曲のジャンルも多彩なので飽きる事無く聴けて、気づくとアルバムの終盤に差し掛かっています。

　Raphaelのシングルは中古でも中々出回っていなく、手放す人も少ない為か今では入手するのが厳しい作品が多いのでこのシングルコレクションはとても有用です。特にカップリング曲はアルバムに収録されていないものが多いので。（各シングルに収録されているカラオケ音源を求む人は各シングルを買った方が良いのかもしれませんが…）

　またアルバムを聴いて行くに連れてRaphaelの楽曲のクオリティがどんどん高くなっていくのがとても感じられます。バンドの成長過程を見ている様な気分になります。といっても発表時期の一番早い、一曲目の『White Love Story』から既にレベルは高いのですが（汗）
　
　入門編として最適なので、このアルバムを聴いて気に入った方には他の音源も聴いて欲しいです。個人的に良い曲が多い『「Ｓｉｃｋ」 〜ＸＸＸ患者のカルテ〜』というアルバムの曲は、シングルとして切られていないので、このシングルコレクションには収録されていないのですがそちらもオススメです。
　

もしもこの世に疑問を感じたことや、傷ついてこんな世が嫌になってしまったことが一度でもある方は、絶対に聴いてください。
時代に飛び出る本当に一歩手前で亡くなってしまった華月。
彼の想いを、聴いて下さい。
彼の苦しみと共に綴った詞を、読んで下さい。
一人でも多くの現代の人に、彼の音楽と詞が伝わって欲しい。

インディーズ時代を含めれば初めてのアルバムは「Lilac」になりますが、この頃はまだ形式美に重点を置いた感じになっていて、楽曲はもちろん華月のものなので共通はしていますが、（彼の音楽に触れる分にはいいと思います。）詞はあまり深くはありません。
インディーズ後半、世に出たものとしては「Sick〜XXX患者のカルテ〜」辺りから、彼の人生や想いを綴った詞になっていきます。
でもこの「Sick〜XXX患者のカルテ〜」は、ビジュアル系に縁のない方には抵抗があるかもしれません。
ビジュアル系独自の形式美と、彼の想いとが、ごっちゃになった感じで、インディーズで出ただけあり、まだ一般向けではありません。
完成度としてはもちろん充分一般向けなのですが。

メジャーとしての最初で最後になったアルバム「Mind Soap」は、充分一般向けになっていると思いますので、是非聴いて見て下さい。
この「Singles」は、本当にシングルズと言った感じです。（笑）

インディーズ時代にライブの定番で必ずやったような想い出の曲から、デビューシングル、そして亡くなる直前に出したシングルの曲、本当に新旧すべてが入っています。
Raphaelの、華月の、入門？（笑）導入としては最高だと思います。

もう一つの「不滅華」の方は、華月自身のfavorateということもあり、本当に華月の想いが強く詰まったものだけが選曲されています。
導入としては、こちらのSinglesの方がいいと、個人的には思います。

全音楽ファン&全ROCKファンに絶対に聞いてほしいです!!!素晴らしい楽曲です!!!

16〜19歳の間にこれだけの曲、歌詞を作ったのか、と驚きました。

技術的な事を言えば少しばかり未熟だけど、この年齢ではかなり上手いと思います。
だからといって曲に見劣りはないので、気にしないで聞いて下さい。

X JAPANとかL'Arc-en-Ciel等の綺麗な戦慄が好きな人は絶対気に入りますよ。

「Evergreen」「花咲く命ある限り」「夢より素敵な」「秋風の狂詩曲」辺りは本当にお勧めです。
若いうちに聞けて良かった
華月さん、大好きです。

僕はまだ16歳でRaphaelを知った時は
つい最近でした。このメロディセンスを
今ももし保ち続ければ、どれだけ大物になっていたか・・
本当に惜しい人をなくしました。
ですが音楽は一生残る。この音楽を
大事に聞かせていただきたいと思います。