主人公の通う学園には少し変わったイベントがあった。
学園内で開かれる、有志によるクリスマス会。
その有志のリーダーは毎年、新しく就任した生徒会長がつとめるという伝統があった。
主人公、江田 市生 (えだ いちお)は文化祭で騒ぎを起こしてしまい、
その責任を取る意味でもボランティアとしてそのクリスマス会に参加する事になった。
皆におだて―もとい、頼られ就任した新会長。
その親友の物静かなクラス委員。
主人公の理解者であるお祭り好きの先輩。
真面目で主人公の騒ぎに巻き込まれた風紀委員の後輩。
クラス委員の娘は、そんな親友を心配しつつ彼女に近づく男を警戒していて。
お祭り好きの先輩は、楽しい事を探し求めては主人公を巻き込んで。
風紀委員の後輩は、そんな主人公達が騒ぎを起こさないか心配で。
彼女達とのふれあいや、協力。
義務ではなく集まった仲間達との日々や、開かれるクリスマス会は一体どんなものになるのか。
「きっと楽しいものになるわ。ううん、そうするのよ」
「ああ、そうしないとな」
それは、雪の綺麗な時期に向けての事。
それぞれの楽しい思い出と、約束の交差する時間のお話。
下敷きの絵柄は描き下ろしとなります。