家庭教師で中学受験生の指導に活用したことがあるテキストです。
既にテキストが用意されていたので使ったという次第です。

このテキストで２ヶ月教えました。
現在は指導の際に使おうとは思いません。
問題解き方を見ると、これでいいのかと疑問を感じるからです。

このテキストは見開きの左ページを問題の解き方、右ページを演習という構成になっています。
この左ページが使えないのです。仕方無しに、左ページの例題のみ読ませ、解き方の所は読ませず、解説をします。
そして、右ページの問題を解いてもらうという順で指導を進めました。
問題集の解答も、もちろんこのテキストに沿っているので使いにくいものでした。
なので、宿題を出して自分で見直しするという形式もとりにくく、非常に手間のかかるものだと思います。お勧めはしません。

私は現在中学受験生の家庭教師をしている者ですが、この教材を使っています。本の構成は1テーマに見開き1ページを使い左に例題、右に問題が配置されているという形です。この本の気に入った点は３つあります。１つは例題のすぐ下に解説があるので回答を覚えやすく、右側の問題と関連させているので自習しやすい点です。2つ目は本の後ろに問題の実施日を書く欄が３つもあり、問題集のやり込み度が一目でわかるのが子供の意欲を掻き立てると思いました。3つ目は解説が丁寧に書かれていることです。欠点は実際の入試問題を全く使っていない点です。やはりどの中学の問題であれ実際の問題というのは練られた問題であり、やる価値は大いにあると私は思うのでこの点は気に入りません。また問題の難易度は中くらいなので受験の基礎力をつけるのに適しています。国公立の適正試験など短時間で問題数をこなさなければならないような試験には適しているのではないでしょうか。

分野ごとに要点がまとまっており、学習しやすいと思います。小学生の子供には無理なく学習できます。