既知の問題領域を総覧的に集め、それぞれに対する深い理解を持って記された本書シリーズは、各分野においてこれから研究が進められる、あるいは少なくとも関連して語られるだろう話題を、的確に『研究問題』として切り出している。
『あー、その問題の解法はちょっとわからないけれど、Knuth本になら載ってるんじゃないかな?』
例えKnuth先生が執筆当時に最新の研究成果を記そうと常にその答えが載っているとは限るまいに、そんな台詞が今もニューズグループに見かけられたりするのは、決して単なる冗談からだけでは、ない。