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鉄の骨

価格: ¥1,944
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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硬いテーマを柔らかく表現した良作 ★★★★☆
この夏、小池徹平主演でNHKで放映されたドラマの原作。

主人公・平太と業務課の先輩・西田のコンビが絶妙。言動はグータラだけど、仕事の実力と熱意は負けない。荻原浩「神様からひと言」の涼平と篠崎に通じるところがあります。物語に描きやすい先輩・後輩像なんでしょう。

業界のフィクサーとされる三橋が言う、許される談合と許されない談合の話は一理あると思いますが、そんな主張で平太を感心させた三橋自身が、しがらみによって本意ではないはずの調整に手を染める過程が、なんとも切ない。

硬いテーマを扱った500ページ超の長編でありながら、主人公を若手社員にすることで切り口を柔らかくし、仕事での成長や恋愛の要素を散りばめたおかげで、漫画のようにスイスイ読める作品になってます。
硬いテーマを柔らかく表現した良作 ★★★★☆
この夏、小池徹平主演でNHKで放映されたドラマの原作。

主人公・平太と業務課の先輩・西田のコンビが絶妙。言動はグータラだけど、仕事の実力と熱意は負けない。荻原浩「神様からひと言」の涼平と篠崎に通じるところがあります。物語に描きやすい先輩・後輩像なんでしょう。

業界のフィクサーとされる三橋が言う、許される談合と許されない談合の話は一理あると思いますが、そんな主張で平太を感心させた三橋自身が、しがらみによって本意ではないはずの調整に手を染める過程が、なんとも切ない。

硬いテーマを扱った500ページ超の長編でありながら、主人公を若手社員にすることで切り口を柔らかくし、仕事での成長や恋愛の要素を散りばめたおかげで、漫画のようにスイスイ読める作品になってます。

談合を巡る、最高のエンタテイメント ★★★★★
あ〜、すっごく面白かった!
というのが、読直後の感想です。

主人公は、大学で建築を学び、中堅ゼネコンの現場に勤める若手社員。
その彼が、ある日業務課・別名談合課に配属になる。
談合は、もちろん犯罪。でもそこには、談合抜きでは生きていけない
公正入札の限界という状況があった。
そんな中、社運をかけた地下鉄工事の話が舞い込み、
主人公も抜けられない迷路にはまっていく…

という感じのストーリーです。もっともっと複雑で巧妙ですが。

建築とは本来、芸術であり、人間の創造物の最たるものです。
そこで働く人は、まさに命がけ。
でも、その仕事をとる人たちもまた、命がけ。
ゼネコンの世界、談合の仕組み、未知の世界だったのですがよく理解できました。
官製談合というものも、わかりました。
役所の古い体制、理解の欠如がどんなにゼネコンマンを苦しめているのかも…

この業界が、将来どんな方向に進んでいくのが、希望をもって
見守っていきたいと思います。
面白かった ★★★★☆
建設業界の談合について書かれた本。
談合については、悪いことだけど無くならない、
実際のところ談合は日常茶飯事だ、程度に思っていたが、
この本を読んで、談合は良くない、無くすべきだと思った。
必死になって、新しい技術を開発してまでコストを下げようと頑張っても、
談合で落札企業があらかじめ決まっていたら、せっかくの営業努力が何にもならない。
これでは従業員の士気は上がらず、技術は進歩しない。日本の建設業界にとっては良くないことだ。

一社が倒産すれば、その下請け業者も経営が傾く、
そうなれば大勢の失業者が出る、
だから談合は必要だ、と言う意見はもっともである。
しかし、それは問題を先送りしているだけであり、
こんなことを続けていたら、例えば外資系の企業に技術で負け、そのうち規制緩和があったりしたて外国の企業も参入できるようになったら太刀打ちできない。

他の業界では競争は当たり前にあって、時代の変化について行けない企業は淘汰されているけど、
建設業界だけ談合をして政治家にお金を送って生き延びようとするのは良くないと思った。

面白い本だった。
こういう本を企業小説というそうだ。
他にも企業小説を読んでいこう。
おもしろかった ★★★★★
NHKのドラマを1回みておもしろかったので、小説を買いました。組織の中にいて、自分の思うように動けない葛藤が描かれていておもしろかったです。私も土木業界にいますが、談合の時代はもう終わったかなと思います。勝利者のいない泥沼の競争になりつつあります。時代の変化を感じた1冊でした。