現在、居合道を修行しており、流派も無双直伝英信流、
岩田先生のお名前も存じ上げており、購入いたしました。

仕事の都合や道場と自宅の立地状況などなどで、
割と稽古に間が空いてしまいがちな点が悩みでした。
道標の無いままの一人稽古は、かえってマイナスになりますし・・・

しかしながら、本書は、そんな不安を払拭してくれる一冊です。
手の内から素振りの仕方、作法や納刀など、
他の書籍ではそれ程ふれていない基本要素から詳述してあり、
先生が側でご教示頂いているように、丁寧な解説になっています。
これがあれば、仮に稽古を休んでしまったとしても、
一人稽古の際のアドバイスをもらえるため、大変重宝しております。

本書で、基本をしっかりと頭に入れ、実際に一人で稽古をしておくと、
いざ道場での稽古の際にも吸収が良くなるように感じています。

稽古をしたいが、なかなか時間が作れない・・・という方には、
必読書と言ってもよいと思います。
※流派に関係なく、参考になると思います。

著者の所属団体とは異なる英信流を学ぶ者ですが、非常に参考になりました。各業の技法上の細かな相違点は当然見受けられますが、根本的理合、特に「手の内｣等の基本原理は居合修行上大変役に立ちます。一度機会があれば氏の演武をじかに見て見たいものです。

岩田憲一先生の英信流に対する並々ならぬ熱意が注がれた
素晴らしい本だと思います。また全日本剣道連盟制定居合（以下制定）
の大部分が神伝流、英信流から来た事を考えると、制定の源流を
たどる事ができます。
その為ただ単に「決められたからそう抜く」のではなく
制定よりもさらに深い理合がこの本によって知る事ができます。

私は新陰流ですが、我が師が岩田先生と仲が良かった事もあり、
個人的にも大変に信用できる本だと思います。
英信流の方でなくとも、制定を媒介として勉強になります。

まず岩田先生にお礼を申し上げたい、この本を出して頂き本当にありがとうございます。
武道の経験が20年以上あり、指導をしている立場から見ても素晴らしい内容で、へたな講習会や道場へ通うよりよっぽど充実した内容の本です。
確かに武道の初心者には理解しがたい部分もあると思いますし、武道の経験が少しは有る方には「そんな基本的な事」と感じる部分が有ると思いますが、意外と高段者であってもできていない基本的な事を丁寧に書いて下さっています。
特に居合において最も重要な「手の内」について、これほど詳しく書かれた本は無いのではないでしょうか？
岩田先生、本当にありがとうございました。

居合の刀法の基本や取り組み方に多くのページが割かれているため、英信流の方はもちろん、それ以外の流派の方にも大変参考になると思います。技の解説部分も詳細で、斬ってこその居合であることが実感できます。