つうう~~わけで、アリーナポップにまで一時はなったこのバンド。バンドの歩みや歴史がわかるように上手に編集されている。視聴率を気にせずに、ハングリーにやっていた時期から視聴率に振り回される時期まで、バンドの栄枯盛衰が一目瞭然である。
白人ファンク=すなわちホール&オーツと同一線上に位置するバンド。初期はかなりジャジーかつファンキーだったのがわかる。
売れてから=視聴率を上げてからは=クリエイティブなハングリー精神がいっきに後退してしまった。ポリドールというのは大企業なんで。売り上げにかなりシビアなわけだ。
マーケッティングなんぞもしているはずであり、有能なブレインが選曲した後がうかがえる。完成度の高いベスト盤だ。彼等の輝かしいピーク=マックス=がとらえられているという意味では、ファンにはうれしいもの。ずるがしこいくらいに曲つくりがうまかった彼等にいまさらながら敬礼だ。10点中10点。