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坂井三郎の零戦操縦

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 並木書房
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零戦好き ★★★★★
零戦を多角的に分析しており今までの坂井氏の著書とは違う切り口で面白かったです。
あとがきは編集者の坂井氏への想いが溢れ一緒に涙しました。
別れ ★★★★★
零戦の詳しい戦術、他の戦闘機との比較と本自体の内容も◎ ですが、後書きが泣かせます。先生は蛍になってしまったのかと坂井氏の死を悼む編集者。坂井氏との絆を感じさせます。
私が坂井氏を知ったのは死後ですが生前にお会いして直接零戦についてお聞きしたかった、本でもこれだけ興奮を覚えるのにと思いました。
零戦マニアではない方におすすめしたい ★★★★★
この本で一番目を引くのは、表紙と裏表紙にある人物写真です。

表紙には、帝国海軍の高高度飛行用電熱服を身にまとい、腕組みをして
カメラを見据える若き戦闘機乗り。
裏表紙には、白いタートルネックセーターを着、笑みを浮かべながら
鋭い目つきでカメラを見据えるメガネ姿の老人。

が、それぞれ映っています。
表紙の若者と裏表紙の老人は、同一人物です。


■この人物は・・・

「大空のサムライ」 坂井三郎さんです。

坂井三郎さんについて、本著から引用してご紹介します。

<坂井三郎(さかい・さぶろう)
大正5年生まれ。青山学院中等部を中退後、昭和8年海軍入隊。戦艦霧島、
榛名の砲手をへて戦闘機パイロットとなる。初陣の昭和13年以来、96艦戦、
零戦を駆って太平洋戦争の大空で最後まで活躍し、敵機大小64機の撃墜記録
を持つエースとなる。著作に「坂井三郎空戦記録」「大空のサムライ」
「零戦の運命」「零戦の最後」など多数。平成12年9月没。享年84歳>

「零戦といえば坂井」
と称される超有名人です。

大東亜戦争勃発から終戦2日後の昭和20年8月17日まで、
大空で戦いつづけた「わが撃墜王」です。

当時、世界で誰も撃墜したことのなかった、
米陸軍が誇る空の要塞「B17爆撃機」をはじめて撃墜した方としても
よく知られています。

坂井さんについては、こんな声も聞きました。

<防大で坂井三郎の素晴らしい講演を聴いたことがあります。
坂井さんは下士官であったため、日本での評価が少し低いのが残念です。
広瀬中佐に並ぶぐらいの英雄です>

ー退役将校さんー


<戦後に出版された大東亜戦争の戦記や記録の類は信用してません。
読むのは、源田実と坂井三郎だけです>

ーteruteruさんー
(帝国陸軍第一航空軍の機上通信下士官 「ある通信兵のおはなし」著者)


■本著は、

坂井三郎さんから「お前は平成の2番機だ」といわれるほど信頼
され、公私にわたる付き合いをしてきた編著者の世良さんが、
「零戦操縦の実際」「空戦ノウハウ」について坂井さんから直接聞き取り、
まとめあげた本です。

聞き取りには60時間以上の時間をかけたそうです。

初版は2001年6月に出ており、
約10年経った今年、実に興味深い内容の増補が行なわれています。


■ひとことでいえば、

この本を一言でいえば、
「エースパイロット・坂井三郎が、零戦操縦の実際を直接語った」本です。
離陸の方法や機への乗り方なども書かれています。

この種の本を楽しく読める方もいらっしゃると思いますが、

「今生きる私たちが、しかもパイロットでも軍人でもないのに、
零戦操縦の実際の姿やエースパイロットの話を知ってどうするんだよ?」

という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

この疑問を解く鍵は、本文中にあります。

<戦争で何が起きたか記す時には、人の生き死にをカッコイイものとして
「商売」にしてはならないと思う。

飛行機を操縦し、大空に散っていったのは「人間」であることを忘れないで
いただきたい。とくに海軍機や搭乗員の世界を描いた最近の作品は美辞麗句
で飾られているようであるが、事実を歪曲して何の意味があるのだろうか。

軍籍になかった評論家の方々がつくりだす、あたかもその場に居合わせた
ような「話」は、時折「真実」から離れることがある。パイロットのことは
パイロットにしかわからないようなことも存在するし、「伝説」と「真実」
は異なる場合が多い。>(P38〜40)


この本を通じてホンモノの戦闘機乗りの世界に触れ、接することで、
戦争を知らない世代でも、空の戦いにまつわるニセモノ、ひいては
戦争・軍人をめぐる話のニセモノを見抜く感覚が身につく一助になると
思うんですね。

つまり坂井さんは
「零戦マニアじゃないからね。バイバイ」と素通りするには、
あまりに惜しいホンモノだということです。


■また、

今を生きる空軍パイロットの方にもぜひお読みいただきたいです。

当時とは技術も何もかも違うと思いますが、
搭乗するパイロットだけは、当時と変わらぬ「人間」です。

「撃墜王・坂井さんの心理」は関心あることと存じます。
その内面を伝える貴重な資料としても、参考になる本と思います。


■娘の目から見た坂井三郎

この本には、
坂井さんのお嬢さんである坂井スマート道子さんの手記もあります。
一部を紹介します。

<坂井の人間性を形容する時、彼が戦闘機パイロットとして示したさまざまな
能力を、象徴的に羅列するのは容易である。では私たちはそこから何を学ぶべ
きなのだろう。

慎重にして大胆な行動力、恐怖に直面してもたじろがない体験に支えられた
自信と演出力、状況に応じて全体を把握する力、それに加えた機転の速さなど、
こうした能力のすべてを仮に身につけていたとしても、これらを総合的に高い
レベルで駆使するとなると、選りすぐりのパイロットたちのような精鋭でなけ
れば日夜実践することは困難かもしれない。

しかし、こうした能力は、決して飛行機乗りや軍人にだけ有効なのでなく、
私自身を含むごく平凡な一般人の毎日の生活の中にあっても、向上させる努力
に値する要素だと思う。>(P213〜214)

<このように、坂井の非凡さは、積み重ねた体験の豊富さによる部分が多く、
決して努力なくして特殊の域に達してしまう天才のそれではなかったと私は
解釈している。

ここで最も重要なのは、小さなことでも心をこめて日夜続けるという、意志で
ある。父はそれを戦場で体得した。そして戦後の一般民間人としての生活の中
で、その自覚をより深めていったのだと思う。>(P215)

<日本人読者からの支援を軽んじて申し上げるのでは決してないが、とくに
旧敵国であるアメリカの国民およびアメリカ軍が坂井に示した歴史的評価、
そして父自身の人格に対する尊敬、世界的価値としての表示は注目すべきで
あると私は信じる。>(P216)

(「父・坂井三郎の思い出」より )

このお嬢さんの言葉こそが、坂井さんのご存在の何たるかを、
なにより雄弁に語っているように私には思えます。

ここで紹介した言葉にもありますとおり、
坂井さんは、戦場で体得した、<小さなことでも心をこめて日夜続けるとい
う、意志>を、<戦後の一般民間人としての生活の中で、その自覚をより
深めていった>方なんだと思います。

「大東亜戦争後も戦中と変わらぬ努力をたゆまず続け、進化の歩みを止め
なかった」

もしかしたら坂井三郎さんにとって、敵と戦った戦中よりも同胞の無理解と
戦った戦後こそが、真の戦いの日々だったのかもしれないな、とも思います。


■オススメします

当たり前の話ですが、
本を読むときは、表紙からはじまって裏表紙に至ります。
その間に本文があります。

この本には、
表紙写真の若き戦闘機乗りの時代から裏表紙写真の老人の時代に
至る人生のなかで、坂井さんが時間を追って掴み取ってきた
知識・経験・教訓・感情・・・のす
零戦操縦の仕方がイメージできる本です ★★★★☆
正直に申し上げまして、本書のタイトル程のインパクトは受けませんでした。意外にもあっさりした内容で、どこかで既に見た事のあるような文章を随所にお見受け致しました。

もし、ご購入をお考えの方で以前に「大空のサムライ」と「大空に訊け!」を読まれている方は、他書からの引用文もある為、余計に物足りなさを感じるかもしれません。

本書は坂井氏が急逝されるまでの最期のインタビューを基に編纂されており、坂井氏からの最期のメッセージが沢山込められております。

本文では、エースパイロットの条件、零戦操縦法、空戦の極意、そして零戦のライバル機などについてイラストと写真を交えながら語られております。晩年の坂井氏の写真も掲載されており、老いてもなお威厳を感じさせる表情からは歴戦の猛者の風格を感じました。

目新しさに欠けるせいか、零戦の操縦について具体的に知りたい方にはきっと満足して頂ける内容だと思いますが、零戦マニアの方には意見が分かれる内容だと思います。
坂井三郎の零戦操縦 ★★★★☆
読んでいくと今まで見たことの無い写真や読んだことの無いエピソードがあり非常に気にいった。零戦のことがよくわかった。魅力満載。