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中国の漢字と中国語 (世界の文字と言葉入門)

価格: ¥3,240
カテゴリ: 大型本
ブランド: 小峰書店
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言語が思考、発想方法を規定する。 −− 書き言葉、話し言葉の関係 ★☆☆☆☆
我々はついつい日本語における書き言葉、話し言葉の関係が普遍的なものと
思い込みがちだがよその国では必ずしも書き言葉話し言葉がマッチしているとは限らない。

北京語上海語広東語etc・・・といったそれぞれの言葉で会話したのでは全く言葉が通じないほどの「話し言葉」と、現在中華人民共和国を名乗る国でつかわれている簡体字での「書き言葉」との関係は、日本語における書き言葉、話し言葉の関係とは全く異質、異次元に近いものであるということができる。
岡田英弘先生の出されている本にはもっと学術的に述べておられているのだけど、まあ一言で言ってしまうと北京語はともかくとして上海語や広東語といった「話し言葉」は「書き言葉」にできない、できかねるといったとこだろうか

某ブログのコメント欄からの引用だが
>各地で喋っている言葉って、漢字とリンクしていない、タダ喋るだけの文もう(亡に目)言語なのかもしれません

という表現がズバリ本質をあらわしている。

こうした状況の背後にはおそらく、
中華人民共和国を名乗る国モドキが、フランスや、ひょっとしたら今のアメリカのようなエリート社会なのではないか?ということにも起因しているようにも思う。
健全な中間層が存在せず、活字といえば一般人から見ると何かいてるのか意味が分からない専門家だけが読むような小難しいような専門書か、
一般大衆向けの東スポみたいな活字媒体というふうにはっきりと分かれている、そうした状況が今日のような状況を生み出した一因でもあるように思う。

要は失敗国家にありがちな現象だということが言えるだろう。

失敗国家
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E6%95%97%E5%9B%BD%E5%AE%B6

侵略した結果としての多民族国家、社会主義を標榜する国、
という意味ではかつてのソ連での現象も参考になるかもしれない。
「ソ連語」なんてモノが無かったように、
「中国語」wなんてのもその程度のものなのだろう。

こうした「中国」の状況を述べた、あるいは他国と比較検討したような本には、かろうじて岡田英弘先生の本以外では寡聞にして存じ上げない。
「中国通」であるとか「中国専門家」のいかがわしさ、胡散臭さが分かるというものだ。

北京語と上海語ではドイツ語と英語くらいの隔たりがあるといわれている。
プートンホアなんぞ飾りだ。

そう考えると日本語のシステム、話し言葉と書き言葉の関係というのは本当に有難いものだなと思う。
きっと、こういった整合性のある?日本語という言語も日本が欧米にキャッチアップできた大きな一因なのだろう。
日本に生まれてきて本当に良かった

そういう意味でも今の日本語もより改良したものへ、より進化した存在へとする必要があるようにも思う。
英語での発想やらモノの考え方といったものを今の日本語で100%表現できるかというと、そうではない。
特に専門分野ではそういった日本語と英語でのギャップというのは往々にして問題になることがあるのでは、と思う


商品リンク
中国文明の歴史 (講談社現代新書)
言語からみた民族と国家 (岩波現代文庫―学術)
英語の感覚・日本語の感覚―“ことばの意味”のしくみ (NHKブックス)
人間 (岩波文庫)