ストレス社会と呼ばれて久しい日本において、ますますストレス耐性が弱くなってきている社会人（若者だけではなく・・・）。
　１つ１つの話をじっくりと考えながら読むことで、ストレスに強くなる考え方ができるようになると思います。読む「認知行動療法」のようなものでしょうか。
　齋藤孝さん、個人的に大好きなのですが、スゴイっと思いました。

「人生を泳ぐことに喩えるなら、人間関係は水である」
水の抵抗があるからプールでも前に進む。同じように、人生を生きて
いく上で抵抗があるのは人間関係だと指摘するまえがきに共感しました。

内容は、著名人の台詞・名言・座右の銘等を引き合いに、ビジネスや
私生活の人間関係に悩むかたへ助言するもの。
本書を手に取ったあなたにもぴったりの助言があることでしょう。

ただ、本当に困っているときには読めなさそうな本なので、
余裕があるときに目を通しておきたいね。

買わなきゃよかった・・・。

著者が社会人経験無いせいか、「社会でどう実践するか」に触れられていません。
ただ歴史上の人物を出して「この人はこんなに頑張ってるんだぞ−。お前らも見習え。」
と言われてる感覚しかなく、偉そうな文体と相まって不快な上に役に立つ気がしません。
ビジネス書を読んだときによくある「よーし、これを明日から活かすぞ。」って意欲が全く湧きません。

中でも酷いのは「私は自分への悪評を目に入れないようにしている。
だが悪評を見つけてきて私に教えるおせっかいがいるから、最近はそういう人に対して事前に悪評か確認している。（長いので意訳）」
と述べた直後に「悪評を気にするな」と言い出すところです。

『はじめに』と『あとがき』も
しっかり読んでみてください。

３３人の賢者の言葉で、
特に私のオススメは、

Ｑ　４：会社でもっと重要なポジションに就きたい
　　Ａ：ｂｙチャップリン
Ｑ１０：もっとリーダーシップを発揮したい！
　　Ａ：ｂｙジョン・Ｆ・ケネディ
Ｑ１１：無責任な上司、無能な部下の板挟みだ！
　　Ａ：ｂｙ孫子
Ｑ１８：キレやすい自分を持て余している！
　　Ａ：ｂｙ新渡戸稲造
Ｑ２６：仕事関係者とプライベートまでつきあいたくない！
　　Ａ：ｂｙ渥美清

人生において、仕事において、恋愛においても
『人間関係力』がいちばん重要な要素であると思います。

読後はけっこうリラックス出来るかと。

人生を生きる上で立ちはだかるだろう諸問題。それをビジネス、プライベート、自主自立
それぞれにおいて、偉人たちの生き様を紹介しながらどのように乗り越える事が良いのか、
指導してくれる本です。
私見です
司馬遷さん、劉備さん、高橋是清さんなど、名だたる人たちの生き様に触れられてやる気が
あがったり、多くを学べた所はとてもよいです。本の構成も良く体系化されています。
後は、それぞれの偉人にあった弱点、短所、逆境がどのようにあって、どう克己されていった
のかが書いてあれば星５つだと思いました。