特に目に付く一面を照らして見る
★★★★☆
他人を「嫌い」という感情は、
良心に照らして見ると扱いづらい物と思います。
自分はなぜあの人のことが嫌いなのか?
場合によっては誰にも聞けないかもしれません。
誰に聞いても分からないかもしれません。
それは、精神科医ならともかく、
普通の人には、相談を受けたからと言って
自分の良心的なイメージを歪ませてまで
他人の心の問題を理解できない!という
心の壁があるからだと思います。
この本には、嫌いな人に対して、
「よく見るとあの人にも良いところが」的な
曖昧な発想の割合は低めです。
一人の人の中でどこが自分にとって対応しづらく、
どこについて自分が考え直して対処するか、
分かっている場合にこの本が有効だと思います。
逆に、複合的に問題を感じる場合、
たとえば第三者、四人目五人目との関係において
問題を感じる場合は、この本とは別な考え方が必要かもしれません。