タイトルと内容がずれている。値段が手ごろではない
★★☆☆☆
「知的財産権和英通信文」というタイトルと内容に若干のずれがあるように思えます。
特許事務所などで英文レターを書く場面は大きく分けて2つあると思います。
出願・審査請求・年金管理その他手続きの面で海外代理人に依頼を出す場合を含め一般的なビジネスレターの範疇に含まれるレターを書く場合がそのひとつ。
もう一つは、審査の過程で必要が生ずるクレイムの補正依頼その他技術的・法律的内容を含むレターを書く場合です。
この本に載っている文例は殆どすべて前者のものです。特許事務所の移転を知らせるレターの書きかたなど、一般的なビジネスレターの参考書でも手に入るような情報まで含まれています。この本が出版された30年前には、英文レターの参考書自体が少なかったでしょうから、この本が重宝したのかもしれませんが・・・。
技術的・法律的内容をレターにするうえで参考になるような内容は殆ど含まれず、もっぱら方式面でのことばかり書かれているので、表題は知的財産権「事務」和英通信文とでもした方が正確ではないでしょうか。