マカロニウエスタンと言うジャンルほどある意味信用ならないジャンルはない。
上下の差が激しく、面白いものは面白いのだがつまらないものは特につまらない。
まだ十五作品前後しかこなしていない私が言ってもある意味説得力は欠けるのだが…。
一流のマカロニファンは底辺も愛せてこそだとか…。そうなると私は三流です。

そんな三流マカロニファンの私からしてもこの作品はかなり面白い作品です。
セリフが抑えられている事により、都合よく物語を解釈できます。
独特のムードの中展開されるガンプレイは編集のキレもありなかなかの迫力。
『盲目ガンマン』のトニー・アンソニーが主演なのであまり期待しませんでしたが面白い。
ここが駄目という部分は朝昼夜の判別をしっかりとつけていない点ではないでしょうか。
その点は『死霊の盆踊り』みたいです。しかし面白い。
ただし過大な期待は禁物です。

ネタ的には荒野の用心棒だが、捉え方で違うマカロニになっている。セリフを抑えてるのもこの作品に独特のトーンを与えている。音楽がいい!

このリリースは世界的に快挙です。ライセンス的に難しい作品で、正規版は海外でも全く出ていなかった作品です。さらにそれが高画質で吹替付とは．．．