山登りの作法 (ソフトバンク新書)
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世界的なエコブームの煽りも受け、登山ブームとなっている。夏の富士登山者は史上最高の43万人を突破! アウトドアアイテム人気も勢いを増す一方で、山にパワーをもらうスピリチュアル効果を期待する人も多い。人生の節目に登る人、出会いを求めて登る人、デート気分で昇る人、ブームに乗ってファッション感覚で昇る人、本書は、さまざまな目的で登山を始める初心者にもわかりやすく、登山の醍醐味と実用的なノウハウを紹介。
【目次】
低山でも侮るなかれ
登山靴、リュック、マンパは三種の神器
山友の「大丈夫」は「大丈夫ではない」シグナル
周りに迷惑をかけても勇気ある撤退を
無理は禁物、あきらめが肝心
街での健脚を過信しない
「あとは下るだけ」と油断しない
岩登りを避けるのはナンセンス
単独行動はご法度
“積極的休憩”を心掛ける
山に白い花(トイレットペーパー)を咲かせない
「テイクイン・テイクアウト」が原則
高山植物をとらない、踏まない
山でのアルコールは百害あって一利なし
山の会は登山スクールと思うな
低山でも地図とコンパスを必ず携帯
地図で山登りをシミュレーション
自分のレベルを客観的に知っておく
「自分が」登りたい山を見つける
知的に自分の山を愉しむ
初心者はポピュラーな低山を10山登る
初心者は標準タイムの1.5倍と見積もる
山小屋は山登りの世界を広げる
非日常のロマンに日常のルール
低山でも高山病に注意
体力に自信があっても“ぶっつけ本番”はご法度
山での応急処置
登山保険は「救援者費用担保特約」を確認
山を下りてからも「登山者」の自覚を
帰りの電車やバスで周りに迷惑をかけない
ストックは「登りは短く、下りは長く」「前後ではなく、上下に」
■著者紹介
岩崎元郎(いわさき・もとお)
1945年東京生まれ。東京理科大学中退。63年「昭和山岳会」入会。70年「蒼山会」設立。81年ネパールヒマラヤ・ニルギリ南峰登山隊に隊長として参加。同年「無名山塾」設立。95年よりNHK『中高年のための登山学』で講師を務めた。現在無名山塾・遠足倶楽部でとくに中高年、女性の登山者育成に努力している。男女を問わず中高年山登り愛好家のカリスマ的存在。