昔は、辭典は、正しい知識を、購入者に、提供することが、第一であつた。それで、正しい知識と、誤つてゐる知識(誤用、慣用)を、併記してゐた。ところが、辭典の、目標が、「現状を、記録すること」になつて、正しい知識が、記録されなくなつた。100年前、簡野道明氏は、學問が、日に日に、衰へてゆくことを危惧して、正確な知識を集録した辭典を、獨力で、刊行することを、決意して、20年以上を費やして、完成させたのである。日本で、唯一の、正字、正假名遣ひの辭典であり、正確である事は、定評がある。
學問を、志してゐる人の本棚に、この辭典があつた事から、この辭典を購入して、25年愛讀してゐるが、この辭典を越えるものは、いまだに無い。日本文明が、衰亡して、消滅も間近いときに、このやうな辭典の刊行がつづいてゐる事は、奇跡である。こころある日本人は、この辭典を手許に置いて、學問に勵んでほしい。パソコンを、正字、正假名遣ひで使用するには、變換ソフト「契冲」㈲申申閣を使用すると良い。(ウェブサイト)