禁断の恋
★★★★★
身を守るためとはいえ人を殺して逃げたヒロイン、フルア。ロンドンで暮らしに行き詰り、身を売るんですが、彼女を買った相手は、不幸な結婚にもかかわらずそれまで1度も妻を裏切ったことがない名誉を重んじる公爵アダム。結婚の誓いを破り、彼女の純潔を奪ったことに良心の呵責を感じた公爵は、彼女を探し出して娘の家庭教師に雇います。隠れ家と生活の糧を得たヒロインはしばし平和な暮らしを送りますが、自分を雇った相手が身を売った相手と知り、公爵を恐れ、嫌悪します。徐々に公爵の娘に愛を感じるフルアと、彼女に諮らずも惹かれていくアダム。名誉と愛に揺れつつも、ヒロインに迫る魔の手から全力で守り、愛を打ち明けることもなく、彼女を手放す決心をするアダムには思わず泣けてしまいます。そして殺人事件の真相は?二人の恋の行方は?
彼女の作品はいくつか読みましたが、その中でも1番のお気に入りです。報われぬ愛に苦しむヒーローがお好みの方には特にお勧めです。
こういうストーリー大好きです。
★★★★★
MARY BALOGHを読んだのははじめてですが、ヒロインと孤独なヒーローの出会いの導入がうまく
すぐ物語にひきつけられていきました。それから意図され再会しますが、
状況が許さず、紳士淑女ゆえの決断の別れに涙がこぼれます。、
最後のENDINGは、何度も読み返すほど、満足感が味わえます。お勧めの一冊です。
The Secret of Pearl
★★★★★
芝居の後歩いて帰ろうと思ったリッジウェイ公爵は人ごみの少なくなった劇場の前で彼女に会ってしまいます。既婚で不貞を働く気はまったくないけれど、劇場前で立っている物静かな売春婦フルアーが気になりつい一夜を共にします。しかし彼女のことを忘れられない公爵は秘書を介してフルアーを見つけ出し5歳になる娘の家庭教師として採用します。愛もない結婚でも、妻への忠誠を誓うアダムはフルアーへ引かれていく気持ちをどうすることも出来ずに苦悩します。愛を告白し共に生きていくことができないけれど、せめてフルアーが幸せになれるようにと、彼女の暗い過去の汚名を晴らす事に全力を賭けます。傷ついた二人が出会い、互いの傷を庇いながら心引かれていく様子にはじれったいながらも、同情してしまいました。互いの愛を確認後も、別々の道を歩む決心をする場面では悲しくなってしまいました。。 しかし、最後には再開を果たし一生の愛を約束する二人。やっぱりバロフのこの作品も心温まる最後でした。