ソーシャルスキルトレーニングの教科書
★★★★☆
著者は発達障害のあるこどもたちへのソーシャルスキルトレーニングに早くから取り組んでいる、いわばこの分野の第一人者といってもよい人物である。
本書もソーシャルスキルトレーニングについてまとめた書物の中では最も早い時期のもののひとつである。
いわばこの分野の草分けとも言える書であるが、その内容は今もまだ十分に通用するものである。
前半は主に理論で構成されている。
発達障害とは何か、ソーシャルスキルとはどのようなものか、どのように指導し、どのようにカリキュラムを構成していくのか。いわばソーシャルスキルのための教科書である。
後半は実践編である。
具体的なアクティビティの数々が紹介されている。いわばソーシャルスキルのカタログである。すぐにでも実践に取り入れることの出来る具体性あふれる内容である。他の書でもそうだがアクティビティの多くは児童向けかなという気がする。中高生ともなるとなかなかこういった活動にはのってこない。やはり本書の中でもふれられているように非構成的な活動が主体となってくるだろう。
またアクティビティは参考文献を見てもわかるが、これまでの取り組まれてきた学級でのゲーム活動の延長にあるといっても良いだろう。非構成的場面での指導もこれまでの生活指導の延長上にあるとも言えるだろう。発達障害があるからといって何も特別な配慮や活動が必要なわけではない。特性や障害に応じた配慮こそあれば十分に指導が出来る、そういった読み取り方も出来るのではないだろうか。
小学低学年児の保護者に
★★★☆☆
こどもは遊んでいると感じながらソーシャルスキルをみにつけられる本
もっちー&まめもっちー書店
★★★★★
軽度発達障害の子どもたちに対するSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)の本はまだそう多くはありませんので、けっこう貴重かも。東京学芸大学上野一彦研究室(LDの研究と治療で有名)と旭出学園教育研究所(ITPA言語学習能力診断検査などで有名)の25年以上にわたる臨床実践を基盤として生まれ、東京YMCA(LD児への教育的な指導で有名)での実践を主にまとめたプログラムが紹介されています。2004年9月に2冊、2005年1月に1冊、2月に1冊、6月に1冊、8月には2冊、10月に1冊、06年1月に1冊、7月に1冊、12月にも1冊と高価な書物にもかかわらず計11冊ものお買い上げを、ここからいただきました。まことにありがとうございました。
マロニエ書房
★★★☆☆
次に購入を予定している本です。
子ども支援・発達障害
★★★☆☆
軽度発達障害児への社会性指導について、ゲーム感覚でできるエクササイズがかかれています。具体的でとても実践向きです。「ソーシャルスキルトレーニングは軽度発達障害児にとって、日常生活で怪我をしないための筋トレ」という考えに感動しました。
Straight Jab書店
★★★★★
東京学芸大学上野研究室と旭出学園教育研究所の25年以上にわたる臨床実践を基盤として生まれ、東京YMCAでの実践を主にまとめたプログラムを紹介。LD(学習障害)・ADHD(注意欠陥/多動性障害)児に対する社会性の指導についてまとめたソーシャルスキルトレーニングと呼ばれる手法の実践書。実際に行われた事例も紹介し、臨床・教育現場で役立つ具体的・実践的内容。2005年6月2冊売れました。