遊んでみると確かになかなか面白い。だが、操作が若干煩雑で、シューティングゲームとしては爽快感にも緊張感にも欠ける感じだ。立体映像が導き出す説得力にだいぶ救われている部分があり、これをポリゴン化して平面のTVで遊んだらどう?と問われると、少し考え込む気がする。とはいえ、完全なる立体空間の説得力は素晴らしく、画面が真っ赤とはいえいまだ代わるものが少ないソフトであることも確かだ。
大昔、アーケードのビデオゲームに、ベクタースキャンといってこのゲームのようなワイヤーフレームを使ったジャンルのものが、主に海外作品を中心に数多くあった。それを思い出させる画面と、ちょうどその頃のゲームの音源によく似た音の出し方が、なんともノスタルジックで別の意味で感慨深い。30代後半くらいの元アーケードゲーマーさんにはおすすめの1本だ。ミッドウェイとかいう社名にピンときたあなたに是非。