学校の英文法はとかく「つまらなくてあたりまえ」の世界だが、この本が
「英文法って意外に楽しいもの」に変化させてくれる。英語の教師にぜひ　
買っていただきたい本である。

「楽しく」勉強するためには、人は「選択肢」が必要だ。この本では「限ら
れた選択肢」を生徒にあたえて授業ができるアイデアが満載。

例えばAdjectiveの箇所のFinding twinsでは、形容詞(big, small, fat)、
色(black, brown, white)、動物(dog, mouse, cat)という三つずつの選択
肢がある。ここでは、選択肢は形容詞と名詞だけに限られている。

初めて学ぶ文法事項でもSpoon-fedな教え方ではなくて、「バランスのと
れた選択肢」を提供する授業が望ましい。この本のアイデアを用いれば、
生徒は自然に形容詞が名詞を修飾していることを覚え「自分で学びを消化
できる」と思う。

ALTとのティームティーチングでレッスンプランを立てる時に役立ちます。もちろん一人の授業の時にも、生徒を活動させる具体的な方策として参考になる活動事例がいっぱいあります。ターゲットグラマー別に様々な活動が盛り込まれていますので、検索がしやすいと思います。

アレンジの仕方によっては高校生や中学生向けにむけにも十分使えますので、高校中学の英語の先生にかなりおすすめです。

私自身Grammarが得意ではなかったので、導入で少し詰まってしまいましたが、読んでいくうちに理解できてきたと思います。ただし、私の現段階では活用できないのが残念。でも、持ってて良い感じです。

自分の「文法の授業」をもっと楽しくできたらと思いこの本を買いました。
前半にUr.女史によるGrammarの教え方の視点も書かれていて英語の
教員としてとても参考になりました。

文法の項目ごとの索引もついているので使いやすいつくりになっています。
そのまま使えるものはむしろ少ないかもしれませんが、すぐに使えるアイ
ディアは満載されています。

時間が空いた時にすぐ使えるようにと思って今では自分の机の前に置い
て暇な時によく見ています。

「次はこの活動を取り入れてみよう」という授業に意欲が沸いてくる一冊
です。