ルールブックと審判員マニュアルだけではカバーできない様々な事態に対応し、疑問に答えてくれるガイドブックとして座右に置いています。例えば「積極的戦意に欠ける場合の宣告のとき、あまり勢いよく回すと指差すタイミングが取りにくい」など、実に親切で実践的です。
　一通りの条項の理解と一般的な心構えだけで審判がつとまるわけではありません。またなぜ規則が改正されたのかの事情を把握しておくことも必要です。Bライセンス以上を目指しあるいは保持する柔道家にとっては必携の書といえましょう。

本書は、年々、変遷する柔道の審判規定、その審判規定小史をわかりやすく解説している。

構成
１審判規定小史
２講道館柔道試合審判規定
３国際柔道連盟試合審判規定
４柔道の審判法
５付録

それぞれの審判規定に対し各１条毎に解説もついており、これから審判員ライセンス取得を目指す人にも適した本といえる。解説にも所々(それほど多くありません)に挿絵を入れてわかりやすい構成にするように努められている。