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故事成句でたどる楽しい中国史 (岩波ジュニア新書)

価格: ¥907
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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中国史エピソード集 ★★★☆☆
中国史の部分部分に「故事成句」という切り口からスポットライトを当てています。ありがちな企画ですが、読みやすくためになります。中国の歴史を網羅的に俯瞰しようとするのではなく、中国の歴史のつまみ食いというタッチの軽さなので、気軽に読めます。軽い気持ちでちょっと中国史を知っておきたい・・という方にとっては本書はピッタリです。
有名な故事成句の由来がわかる ★★★★☆
~有名な故事成句を歴史的な順序で解説しています。全体に読みやすい本でした。学校で習ったはずの成句の由来を、まったく別々の故事とごっちゃに覚えていた自分を発見してしまった。
ただ、たくさんの国があることや、説明上歴史が交差したり、複数の皇帝に関する人や、兄弟親戚が入り交じっているので、自分で整理して読み取るのは難しかったです。由来とな~~った人々の生没年が記されていますが、発言した当時の年齢も記していると、より身近になったと思います。発言した人が、けっこう若いのです。しかし、戦争や政治抗争、謀略など、執念深く人を殺して当たり前の血なまぐさいものが多くて、中国の歴史の凄まじさに暗い気持ちになります。~
中国歴代王朝の栄枯盛衰を眺めつつ、故事成句に触れてゆく面白さ ★★★★☆
 孔子や孟子、老子、荘子といった思想家が百家争鳴、次々に登場した春秋戦国時代。
 項羽と劉邦のふたりの英雄が火花を散らした漢楚の戦い、その最終局面で生まれた成語「四面楚歌」。
 曹操と覇を競った劉備の軍師、諸葛亮が、致命的な作戦ミスをした愛弟子を処刑した「泣いて馬謖を斬る」。
 唐王朝の第二代皇帝、太宗と臣下との討論の場で生まれた「創業は易く守成は難し」(事業を始めるのは簡単だが、維持してゆくのは難しい)。
 明るく逆境をくぐり抜けた北宋の大詩人、蘇軾の名句「春宵一刻値千金 花有清香月有陰」。

 はるか五帝の時代から清王朝の滅亡まで、中国四千年の歴史をたどりながら、そのなかで生まれた代表的な故事成句が紹介されています。中国王朝興亡史の絵巻物をひもときつつ、故事成句が生まれた当時の世相や時代背景を知ることができるのですね。
 読むほどに引っ張り込まれるような面白さを、本書に感じました。

 巻末に中国の歴史年表が付されていたのも重宝しました。
 ただし一点だけ、残念に思ったのが、書名にある「楽しい」という言葉。本書は決してとっつきにくくはありませんよと、それを出したかったのでしょう。でも、「楽しい中国史」というのは、いただけない気がしました。それよりはむしろ、「故事成句でたどる中国四千年の歴史」とでもしたほうが、本書のタイトルとしてしっくりくるように思いました。