この本に書かれている程度の文法説明では不十分とまでは言いませんが、これだけスペイン語の入門書が数多く出版されている中で、ぜひともこれを最初の一冊に選びたいと言うに足りる文法量かというと疑問です。
▼そもそも「“マドリードのスペイン語”の入門」というタイトルはどういう意図でつけられたものでしょうか?<マドリードに特有の特徴をもったスペイン語>というものにこの本で出会えるのかと思いましたが、どうもそういうことを目指したタイトルではないようです。しかしそれならばこのタイトルで一体どういう内容の本だということを伝えようとしているのでしょうか。
△付属のCDのスピードは可もなく不可もないスピードです。後半の接続法あたりの吹き込みスピードはもう少しゆっくりのほうが親切だったのではないかという気もしますが、極端に速すぎるということはないと思います。
ただし和訳は吹き込まれていないので、しばらくはテキストが手元にないと学習には不便かもしれません。