無駄なものをすっぱり切り捨てて大事なエッセンスだけが残ってある難問集です。解説も詳しい。最高の問題集です。単位が旧課程なのが残念。

この問題集に取り組むのは高二までに化学の基本を押さえそれなりの演習もしている高三か、浪人生あたりでしょう。
ハイクラスと銘打っているだけあって取り上げている問題は一捻り二捻りあるものばかりですが、解説はとても丁寧です。
昔この著者の授業を受けたことがある自分としては、この人の解法はちょっと独特な感じがするところがあると感じるので
短期間でこの問題集をしあげてしまおうとすると、あまりの難度の高さと解法の独特さにやった意味が無いどころか
分かっていたことさえわからなくなってしまい、かえって逆効果になってしまう可能性がるので
この問題集に取り組むなら十分な期間、一年近くあってもいいと思います、をかけてやるべきでしょう。

凄いです。というか、凄すぎます。いきなりこの本をやるのは無謀としか言いようがありませんが、標準的な問題集を一通り終わらせてから取り組むと効果絶大です。問題は東大、京大も多いですが(もちろん難しいもの)その中でも自作問題が凄いです。要求される知識、理論、そして計算力(これは本当に重要！)は半端ではありませんが、解説がわかりやすすぎるので突き放されることがありません。カラーなので非常に見やすく、白黒の本と違ってやる気をそがれる事がありません。問題数も１３０と手頃で(ただし１つ１つの重さが半端ではないです)確実にトップレベルの大学に通用する力が養えます。自分自身著者の授業を受けたことがありそのあまりの凄まじさに愕然としましたが、それはこの本も同じです。凄い凄いといっても百聞は一見にしかずなので是非是非是非やってみることをお勧め致します。