焼酎の愉しみ方への新たなアプローチ
★★★★★
307本もの焼酎を著者自らが試飲し、タイプ別に分類するという作業は相当な忍耐を伴うものであろう。
本著ではその試飲した個々の焼酎全ての特徴が簡明に表現されている。
「デイリー系」や「味わい系」などの分類方法は非常に斬新である。
また、ロック・湯割りのほか「硬水」と「軟水」での呑み比べも新しい。
更に、随所に散りばめられたこぼれ話にも興味が沸く。
焼酎にあう食材としてイベリコ豚などが提案されるなど著者のソムリエとしてのファウンデーションの奥深さが充分にうかがえる。
焼酎の専門書としても入門書としても充分に活用できる。