管理会計を勉強すべく、ABC、バランススコアカード等を解説した書籍を読んでみたが、なかなかぴったりと来るものが無い。本書は、ABCが活動とコストを結び付けるものに対して、顧客から得られる収入と結び付けて、どの活動にいくらコストがかかっているのか、売上にどれだけ貢献しているのかを定量的に分析する手法を提唱している。まさに顧客別の収益管理であり、考え方には納得感がある。ざっと、通勤電車の中で読んでみたが、様々な米国のケースを取り上げて、手法のイメージを解説しているが、なかなかその導入は簡単ではなさそう、だということは理解できた。ただ通勤途上で、軽く読める書籍ではないので、今度はじっくりと腰を据えて読みたい。それだけの価値は十分にあると思う。もう少し、データがあれば、理解しやすいのだが。