琥珀の原石を海外で購入して磨いていますので、この本はたいへん面白かったです。
虫の特定の仕方が、2者選択で、選んでいくうち、
自分の探している虫がわかるようになっています。
しかし、実際には、ちょっと規格からはずれていたり、
よくわからないままということもありです。これは、おそらく
その多くが解明されているバルチック琥珀をもとに作成されているかと思います。
一方、私はドミニカの琥珀原石を磨いています。
ドミニカの琥珀についても書かれていますが、ドミニカの場合、
バルト海琥珀の虫に比べてまだ解っていることが少ないのです。
区別をもっとハッキリつけてほしかったですね。
磨くと、虫は出なくてもボタニカル・アンバーが多く見られますが
それについては、ほとんどわかりません。
また、インターネットで虫入り琥珀を紹介している場合も
学術名がつけられているのも多いのですが、この本ではないのが残念です。
記述して欲しかったです。
しかしながら琥珀の翻訳本はめったに見られません。日本の本ではなおさらありません。
この本は、本当にわかりやすいし、現在のところ、最も良い本と思います。
必要なことの多くが書かれています。琥珀に興味のあるひとはぜひ購入をおすすめします。