証券化の様々な手法について、精緻な考察を加えており、
入門テキストで一通りの知識を得た上で読めば、
一気に理解を深めることができるだろう。
参考文献も豊富に紹介されており、更なる研究にも資するものとなっている。
ただし、考察にかなりの文字数、ページ数を用いており、
手っ取り早く証券化の法的構成について学びたい、等の
ニーズにはあまり向かないかもしれない。
個人的に気になったのは、巻末注を多用しており、
いちいちページを繰らなくてはいけないこと。
さておき、使い方は選ぶがなかなかの良書。今後も折に触れ参照していきたい。