考えてみれば魔法のような方法があるはずもありません
★★★☆☆
他人を巻き込んで何かを成し遂げる方法を書いた本です。強い意志、ビジョン、コミュニケーション能力、リーダーシップが必要ということです。どれも今まで言われて来たことと同じです。
考えてみればそんな魔法のような画期的な方法があるはずもありません。具体的な説明のためのケースという短い挿話がありますが、話が出来すぎていて現実感に欠けます。著者は作家じゃないのでそこまで要求できませんが・・・。
強い意志は心の持ち様なので本を読むだけでも十分ですが、他人を説得する能力は知識に加え経験も必要です。知識の部分の参考に『ピープル・スキル』をお勧めします。その本の著者も実際の生活で試みることの重要性を説いています。ただし、翻訳が少しぎこちないので英語が嫌いでなければ、原著 People Skills が良いと思います。
プロデュースとは、自分の夢を他人と共有することで問題解決すること
★★★★★
本書では、プロデュースという言葉を「一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて『新しい何か』を創り出し、現状を変えること」と最初に定義する。そして、そのために必要な思考・行動・リーダーシップの観点からプロデュースについて熱く語る。
私が自分で解釈したプロデュースは、タイトルのように「自分の夢を他人と共有することで問題解決すること」になる。著者の想いからはそれほど離れていないと思うがどうだろうか。
プロデュースは、自分の夢を発信し、人が響き合い、ビジョン実現へ向かうプロセスのことだ。
そのためには、自分が一歩踏み出し、自分のビジョンを他人にも共感してもらうための思考(モチベーションとロジック)が必要だ。自分の心にあるブレーキを外してプロデュースを始めるには、小さな行動を通して実行チームを作っていくことも肝心。チームといっても専任でなくても構わない。応援者を得ればいいのだ。
最後に必要なのがリーダーシップだ。これについては、ビジョナリーリーダーシップという言葉を使っている。ビジョンを語り他人を巻き込むリーダーシップだ。そのためには、ビジョンは曖昧な未来を物語る方がいい。数値で示したものは目標であり、達成できなければ失意に沈む。しかし未来の夢を語るビジョンは永遠に人の心に残る。
大義名分と付加価値を持ったビジョンを掲げ、動き出そう。組織も国も変わるだろう。
プロデュースという仕事を明確にしてくれる
★★★★★
プロデュースやプロデューサーという言葉は日頃何気なく私たちが使っている言葉ですが、その定義や役割は非常にあいまいなものです。マネージメントやリーダシップと非常にかかわりが深い仕事ですが、どうしてもクリエイティブな部分のみが脚光を浴びている気がします。本書は、そんなプロデュースという仕事を
・ビジョンを持つ構想力
・まわりの協力を得るコミュニケーション力
・努力をしながら実際に行動するリーダシップ力
・成し遂げたいという強い意志力
と明確に定義して、具体的な事例を交えわかりやすく説明しています。
また、そもそもビジョンはどこから生まれるのか、予定調和的なビジョンは結局何も生み出さないというのも非常にうなづける考え方です。
自分のためではなく、周囲の人たちのために何かを成し遂げようとするモチベーションを持っている人でないとプロデューサーにはなれないと感じました。本書自体がプロデューサーをたくさん作るというビジョンで書かれていますので、読了後、自分でも何かをプロデュースできるかもしれないと思わせてくれます。
いまの仕事や職種に関係なく幅広い方にお勧めしたい本です。
あなたもプロデューサーに
★★★★★
私は、読み終わってから自社のプロデューサーになりました。
もちろん、自分で言い出しました。
他の人は反対しませんでした。 むしろ賛同してくれました。
給料は変わっていませんが、仕事のやりがいは増しました。
充実しています。
夢を夢で終わらせない。
むしろ一歩踏み出す為には何をしたらいいのか?
を、さらりと考えることが出来るようになりました。
今までは何か考えても無理だなぁで終わっていたところが、
どうやったら出来るかな? と、考えるようになりました。
評価が高いので買ってみたが・・・
★★☆☆☆
レビューが高いので買ってみたが、
プロデュースのノウハウ本というより、
自発的に仕事をしようという自己啓発本。
残念・・・