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時計坂の家

価格: ¥1,450
カテゴリ: 単行本
ブランド: リブリオ出版
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ミステリアスでファンタジック ★★★★☆
12才の夏、疎遠だった祖父の家(時計坂の家)を、やはり疎遠だった従姉妹の誘いで訪れた少女の不思議な体験談。
少女の持つ強い憧れの気持ちが鍵を回し、異界の花園への扉が開かれ、少女は若い頃亡くなったという祖母と亡命ロシア人時計技師を巡る謎に巻き込まれて行きます。
ミステリアスでファンタジック、思春期の少女の瑞々しい感性が描かれてとても清々しい作品です。
世界観がすごくある本 ★★★★★
初めて読んだのは小学4年生でしたが、のめり込むように読んだのを覚えています。
確かに難しい言葉もあるので、完全に理解してはいなかったと思いますが、綺麗な挿絵と文章、ほかには無い独特な世界観が好きでした。大人になって読んでやっと分かる事があったりします。何度読んでも、やっぱり大好きな本です。
行きて帰りし物語であるのはもちろん、むしろ現実性に戻ることがテーマ ★★★★★
ジャンルとしては児童書ですが大人になってはじめてわかることも多いような気がします。「時計坂の家」は、秘密の花園であるとか、梨木香歩さんの裏庭などの雰囲気がほのかに薫る、クロスファンタジーですが、裏庭と違うのは、その探索過程のほとんどが現実世界で行われていることだと思います。行きて帰りし物語であるのはもちろん、むしろ現実性に戻ることがテーマになっていて、途方もなく幻惑的で魅力ある異世界からどのように帰還するのかが重要視されているのが特徴です。そのわりには、主人公のフー子の現実世界での様子がほとんど描かれていないのが不思議です。フー子はまるで、疎遠な従姉妹のマリカの手紙により覚醒したような印象さえあります。いえ…もしかしたら、あえてそうかもしれないなぁとも思いますが。そこが裏庭のテルミィとは異なりますね。読み終わると、この二冊が「わたしがわたしをみてわたしになる」過程は似ているようで異なることをテーマとしているのがよくわかります。


 物語は、主人公のフー子が美しい従兄弟のマリカから疎遠な祖父宅に招待を受けるところから始まります。けれどマリカは招待しておいて不在だったりするなんだか不思議な子で、フー子は頑固そうで威厳のある祖父とお手伝いのリサさんとの暮らしが始まってゆきます。美しく奔放な従姉妹、早くに亡くなった祖母、ロシア製の懐中時計、あかずの扉、亡命してきた魔術師、それから協力者である少年映介…。古めかしい屋敷のなかでフー子の前に不思議な世界の扉が開かれてゆきます。フー子が感覚的にどんどんその世界に魅入られていくのに対し、信頼できる協力者である映介は人を訪ね歩き、調べ物をし…と努力を重ねるにもかかわらずいつも置いてきぼりです。けれど映介の調べ上げた事柄は物語に深みを与え、彼の洞察は一度も彼自身がその世界に行ったことがないにもかかわらず、恐ろしいほどに的確です。フー子のほうは、その世界に魅入られている分、深部への追求はどんどん進んでいきますが、現実検討としては弱くなってしまうので、映介の存在はそれはもう、大きいのです。と、まぁフー子達こどもたちの冒険は本を読んで楽しんでいただくとして…、大人の視点で読むとどうしてもおじいさんとその妻のことがずっしりと重たく心に残ります。

美しい本 ★★★★★
この本は文章もそうですが、挿絵や装丁が美しく、この本の表紙を見るだけで想像力が刺激され、違う世界への扉が開くようなそんな「眩暈」を覚えます。舞台は日本なのですが、それすらまったく感じさせず、日常からかけ離れた不思議な世界へと導くのは、小技の利いた本の演出にあるのかもしれません。
読後もずっと手元に置きたい本になると思います。
人生を変えた一冊です ★★★★★
すごい、本だと思いました。
私の人生を変えた本は三つあります。
この本はそのひとつです。
この本を読んで小説家になろうと決心しました。